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2007年、リカちゃんが世界に羽ばたく(1/2 ページ)

» 2007年04月10日 22時00分 公開
[塙恵子,ITmedia]
photo 本名:香山リカ/年齢:11歳。リカちゃんは40年を迎えての気持ちを次のように語った。「昔と今ではいろいろなものが変わりましたが、その時代の女の子たちの一番の友達になれたらいいなと思います」

 国民的キャラクターと呼ばれているリカちゃん。リカちゃん誕生から40年が経ち、当時リカちゃんで遊んだ女の子たちも立派なお母さんになっていることだろう。

 かく言うわたしも、約20年前にリカちゃんには相当お世話になった。共働きだった両親に代わり、リカちゃんが家族であり、友達の役割を果たしてくれていた。

 そんな愛すべきリカちゃんが、このたび大きく羽ばたこうとしている。「ワールドツアーシリーズ」と題し、リカちゃんが世界を旅していくというのだ。旅のスケジュールも決まっており、4月14日から早速パリへ旅立つという。

自信をもって良いおもちゃを

photo タカラトミー社長の富山幹太郎氏

 合併してから1年以上が過ぎたタカラトミー。タカラトミー社長の富山幹太郎氏は、2006年のおもちゃ事業が大変苦労したこと吐露する。そこで同社は今回、40周年を迎えるリカちゃんを柱にしていく考えだ。「2007年は自信をもって、良いおもちゃを出しいきたい。リカちゃんは40年みなさんから支えられた、非常に稀有なコンテンツだと思う。そして、ポテンシャルを持っている業界の宝。50周年記念事業に向けての、スタートの年にもしていきたい」(富山氏)。

 「以前リカちゃんは1年で50億円を稼ぐ商品だった」と富山氏。「残念ながら現在は20億ぐらいの売り上げ。しかし50周年の時に50億円の事業に戻したいと考えています。さらに周辺のアパレル、お菓子、文房具、そういったものを含めて、100億を目指して成長していきたい」と意気込みを語った。

リカちゃん40周年事業の方向性

photo タカラトミー副社長の佐藤慶太氏

 同社副社長の佐藤慶太氏は、「リカちゃんは、その時々のトレンド、新しい技術を取り入れて、常に子供たちにとっての夢や憧れを形にしてきました。累計で5300万体を販売してきましたが、残念ながらトレンドとしては下降傾向。今後50年、100年先のことを考えると、抜本的な改革が必要だという認識もあり、今回タカラトミー全社を挙げての初のプロジェクトとして進めていきます」とプロジェクトの発足の経緯と方向性を語った。

 また佐藤氏は「再びリカちゃんを、お子様または親子で支持されるようなキャラクターにして、ビジネス面でもリカちゃんが大きく育つよう頑張っていきたい」と力強く宣誓した。

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