28〜200ミリ相当というレンズに手ブレ補正付という驚異のスペックで「Caplio R3」が登場したのが2005年秋。そこから4代目でとうとうここまできたか、と感慨深くさせられる「Caplio R6」(以下、R6)。
今までのCaplio Rは「見た目より実用性」という印象が強かったのだけど、今度のR6はとってもオシャレになった。
このレンズスペックを保ちつつさらに薄くなったにもかかわらず、デザインも柔らかくなり、カラバリも増え、持った感じも手に優しい。
「広角から望遠まで使える、CCDシフト式手ブレ補正を搭載した小型軽量のコンパクトデジカメ」という基本コンセプトは決まっているのだから、あとはいかに完成度を高め、煮詰めていくかにかかっているのだ。
Caplio R6の一番の特徴はなんといってもレンズ。28〜200ミリ相当で明るさはF3.3〜5.2。薄型で広角ということで若干暗いが、200ミリでF5.2は悪くない。CCDは720万画素でCCDシフト式手ブレ補正機構が付いている。
レンズは収納時に一部が横にずれることで薄さを実現する「ダブルリトラクティングレンズシステム」で厚さ20.6ミリを実現。写真を見てもらうと分かるが、前モデルの「Caplio R5」(以下、R5)より明らかに薄くてスマートだ。
広角から望遠まで、に加えて最短撮影距離が短いのも特徴。ワイド端でレンズ前約1センチ(ただし、マクロ時のワイド端は31ミリ相当になる)、テレ端でも約25センチまで寄れる。200ミリ相当でここまで寄れるデジカメはまずない。マクロ時は画面内の好きな位置にAFスポットを置ける「AFターゲット移動機能」もある。
AFに関しては流行の顔検出AF機能も追加された。ただ、シーンモードの「フェイス」(ポートレートとは別に用意されている)でしか使えず、認識の速さや精度ではやや先行メーカーに及ばないか。
ISO感度は64から最高1600まで。
ISOオート時は最高ISO200だが、「AUTO-HI」モードが用意され、さらにオートのまま高感度まで上げてくれる。「AUTO-HI」時の最高感度は設定によって400/800/1600のどれかから選ぶことができる。ただISO800以上ではかなり画質劣化が見られるため、通常は「400」にしておくのがいいだろう。ISO感度がオートだとISO感度がもっと細かく変化する。
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