miuroをマッピングモードに切り替えて床に置くと、まずその場で左右に720度回転(2回転)。床面によって異なる摩擦係数を記憶するという。
リモコンで移動する方向を指示すると、miuroは赤外線センサーで周囲の状況を確認しながら、ときどき内蔵カメラで部屋の目印(ランドマーク)を撮影していく。こうして取得したデータを車輪の移動距離とリンクさせ、徐々にマップを広げていくのだ。センサーが検知した障害物の場所も同時にチェック。マップの広さは標準で最大40×40メートルで、3つまで登録可能だ。
マップが完成したら、ユーザーが音楽を聴きたい場所を登録し、リモコンのボタンに割り当てる。リスニングポイントやマップには任意の名称を付けられるほか、到着した後に流す楽曲やプレイリスト、音量などを設定しておくことも可能だ。たとえば、寝室ならスローな音楽を小さめの音量で再生するといった設定が行える。
また、今回の自律移動機能は、miuroが既に持っている機能とシームレスに連携する。たとえば“目覚まし機能”では、時間や楽曲に加えて“場所”が設定できるようになったため、「朝になるとmiuroが起こしに来る」(同社)。一方、PCコントローラでmiuroを操作する際も、マップ登録済みのエリアに入ったら自律移動に切り替えるといった連係動作が可能だ。
「自分で音楽プレーヤーを持ち運ぶのではなく、好きな場所で好きな曲を自動的に聴くことができる。つまり、miuroが“My DJ”になるということ」(谷口氏)。
自律移動パッケージの推奨PC環境は、Pentium 4/2GHz以上、32Mバイト以上のVRAMを搭載したDirectX 9.0c対応のグラフィックボード、およびDirect 3D。OSはWindows XP SP2をサポートしている。
なおZMPでは、miuro用アプリケーションソフトの第3弾として、インターネットを介してmiuroを遠隔操作できる「遠隔コミュニケーションパッケージ」を6月に発売する予定だ。価格は3万5600円(PCコントローラオプション、自律移動パッケージを含む)。
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