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フランス映画といえば、ジェラール・ドパルデューとダニエル・オートゥイユ。この名優2人が競演したサスペンス・アクション「あるいは裏切りという名の犬」が、6月8日にDTSスペシャル・エディションとしてDVDリリースされる。
特典は予告編集、撮影風景やオリヴィエ・マルシャル監督&キャストのコメントを収めたメイキング映像のほか、撮影に使用された銃の解説を収録。
シテ島オルフェーヴル河岸36番地のパリ警視庁。仲間からの信頼が厚く、正義を信じるレオ・ヴリングス(オートゥイユ)と、野望にとりつかれ悪の限りを尽くすドニ・クラン(ドパルデュー)。かつて親友だった2人の警視は、レオの妻カミーユ(ヴァレリア・ゴリノ)を愛し奪い合った過去を持ち、今は次期長官候補のライバルだった。
そんな中、パリでは現金輸送車強奪事件が多発。その犯人捜索を巡り、レオに手柄を奪われたドニは、レオがある殺人事件へ関与していると上司に密告する。レオは容疑者として逮捕されるが……。
実際に警察官として働いた経験を持つオリヴィエ監督が、その当時の事件や実在の人物に基づき物語を構築したというから、緊張感たっぷりの展開もうなずける。フランス本国で大ヒットを記録し、第30回セザール賞では主要8部門にノミネート。ロバート・デ・ニーロ、ジョージ・クルーニーの豪華キャストでハリウッド・リメイクも決定している。
ここ最近のフランス映画は、いわゆるハリウッド・ライクな娯楽作品が多くなってきているが、男優たちの渋い魅力にシビれ、大人の映画を見たいなコレ。ドパルデューとオートゥイユのセリフは少なめだが、彼らの行動原理はその仕草や表情から読み取れる。そして、何といっても額に刻まれたシワと佇まいがカッコイイ。暗がりを強調した映像も雰囲気たっぷりだ。
フレンチ・ノワールと聞けば敬遠しがちだが、大がかりな銃撃シーンや爆撃シーンも散りばめられ、幾重にも練られたサスペンス・ミステリーにいつしかのめり込むはず。警官としての枠をはみ出した2匹の犬たちの宿命の闘いを見届けるべし。仰々しくも意味ありげな邦題のセンスも悪くないしね。
関連サイト:
http://www.eiga.com/official/aruinu/(公式サイト)
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