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そつなくまとめた優等生テレビ――日立“Wooo”「W26L-H90」パーソナル液晶テレビ特集(1/2 ページ)

» 2007年05月22日 11時18分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 日立製作所の“Wooo”「W26L-H90」は、昨年9月に発売された「90シリーズ」の26インチモデルだ。既に発売から8カ月が経過しており、いつモデルチェンジが行われても不思議ではないタイミングだが、それだけに手を出しやすい値段になっている。

photophotophoto 「W26L-H90」。入出力端子は背面に集中している

 画面の周囲はマットなブラック。スピーカー部がシルバーのツートンカラーを採用した。外形寸法は、スタンド込みで670(幅)×531(高さ)×255(奥行き)ミリ。重量は約14キロだ。丸い支柱のスタンドは、いかにもスイーベルしそうなデザインだが、残念ながら画面は動かない。同社の上位モデルは電動スイーベルが特徴の1つになっているため、下位モデルでもデザインを踏襲したものと思われる。

 入力端子は、2系統のHDMIのほか、D4端子×2系統、S2×2を含む3系統のビデオ入力など、26V型クラスとしては充実している方だ。i.Link端子は持たないが、S端子付きのモニター出力やIRコントローラー端子(1系統2端子)を備え、外部機器との連動録画が行える。

photophotophoto 側面には操作ボタンとB-CASカードスロット、SDカードスロットを装備。SDカードスロットに記録した写真データを一覧/スライドショーにする機能も持つ。入力端子は背面に集中しており、残念ながら前面や側面には用意されていない。リモコンは上位モデルと基本的に同じ(右)。白をベースにクリアカバーを被せたような質感で、液晶ディスプレイの存在と合わせて贅沢な印象を与える

 液晶パネルは1366×768ピクセル(WXGA)のIPSαだ。上下左右178度の視野角にくわえ、色の再現性や解像感なども申し分のないレベル。動画ボケもほとんど気にならず、カメラが大胆にクレーン移動するような場面でようやく気づくといった具合だ。個人的な好みもあるが、今回試用した6機種の中でも上位を争う画質だと感じる。

 映像モードは「スーパー」「スタンダード」「シネマティック」があり、それぞれ細かい設定が可能だ。たとえばスーパーは、他社の「ダイナミック」に相当し、はっきりとした明るい部屋向けの設定。そのぶん番組のセットや出演者の衣装によっては赤や緑など原色系がかなり強調されて見えるが、設定で色温度を下げとおおむね解消できる。

photophotophoto 細かい画質調整と音質調整が可能

 そのほかにも細かい設定が用意されていて、しかも設定変更に対してリニアに反応してくれる点が嬉しい。自分好みの画質を追い込めるという点で、幅広いユーザー層にアプローチできる素質がある。なお、変更した項目はメモリー可能だが、入力端子ごとに画質モードを設定するといった機能は持たない。

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