磨き上げた画質と録画機能、新「REGZA」H3000シリーズを試すレビュー(1/2 ページ)

大幅なアップデートを受けて発売された東芝「REGZA(レグザ)H3000シリーズ」の中でも、最大サイズとなる52V型モデルを試用した。外付けHDD用の高速インタフェースと新しい液晶パネルを得てREGZAはどう変わったのか。本田雅一がチェックする。

» 2007年05月23日 10時00分 公開
[本田雅一,PR/ITmedia]
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インタビュー:Zを超えた機能と映像美の秘密――開発者が語る新REGZA「H3000シリーズ」

こだわりユーザー注目の薄型テレビ「東芝 REGZA」に、ニューモデル「H3000シリーズ」が登場した。内蔵HDDやeSATA外付HDDを使った多彩な録画機能やREGZA最大の52V型など、従来のハイエンド機Z2000を超えた機能を持つ新H3000シリーズについて、REGZAシリーズの企画・開発メンバーに話を聞いた


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 先日、大幅なアップデートを受けて発売された東芝「REGZA(レグザ)H3000シリーズ」の中でも、最大サイズとなる52V型モデルを試用してみた。筆者は普段、映画やスポーツなどの大画面向きコンテンツはプロジェクター、それ以外の一般的なテレビ番組は42V型のREGZA「Z2000」と場面に応じて使い分けている。Z2000を基礎に、さらに画質に磨きをかけたというH3000の実力と内蔵HDD録画機能について、実際に自宅のリビング環境においての試用リポートをお届けしたい。

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やはり便利な内蔵HDDは、さらに便利に

photo 使いやすさで定評あるREGZAリモコン

 REGZA Hシリーズは、HDDを内蔵させることで利便性を高めた点がセールスポイントの商品である。

 当然、新製品のH3000にもHDDが内蔵されているが、この使い勝手がすこぶる良い。テレビのリモコンで録画予約、再生制御が行えるのは当然だが、一通りの必要な再生制御キーが機能的に並べられているため、外付けレコーダーと同様の感覚で使いこなすことができる。

 今回の製品では内蔵HDDの交換(市販のSATA HDDを利用可能)、eSATA HDDの外部増設がサポートされており、それぞれのHDD間でダビングすることも可能だ。録画された番組はジャンルや録画された曜日などで分類できるほか、連続ドラマなど毎週録画、毎日録画のコンテンツを番組ごとに分類表示できるのが便利。

eSATA

パソコンの外付けHDDに使われるインタフェース規格。理論値150Mバイト/秒の高速転送にくわえ、パソコン周辺機器として販売されているため、比較的安価に購入できる点も魅力だ(関連記事)。



 もちろん、従来からある「いますぐニュース」「連ドラ予約」機能も利用価値は高い。連ドラ予約は連続ドラマでしか使えないというわけではなく、例えば不定期に行う「NHKハイビジョン特集」などを連ドラ予約すると、きちんと次回放送を拾って録画してくれる。

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いますぐニュース

ニュース番組のチャンネルと時間を指定するだけで、テレビが定期的にニュース番組を自動録画する機能。ニュースは複数設定可能で、例えば正午、19時、22時のニュース番組を指定すると、午後3時に「今すぐニュース」ボタンを押せば正午のニュースが再生され、夜中の12時だったら夜10時のニュースといった具合。いつでも最新の情報を入手できる。



連ドラ予約

視聴中の番組あるいはEPG上で気になる番組を見つけたとき、リモコンの「連ドラ」ボタンを押すだけで、即座に毎回予約を設定できる機能。なんとなく見ていた番組が面白くて、次回も見たいと思ったときに便利。ナイター延長などで放送時間の変更があった場合も自動追従する。



 HDD内蔵テレビというと、かつての“テレビデオ”を思い浮かべる人もいるだろう。しかしHDD内蔵テレビは、テレビ+レコーダーというより、テレビの視聴スタイルを拡張するプラスαの便利機能と考えた方がいい。“時間に束縛されないテレビ”を実現するためのHDD内蔵なのである。

 また実際に使ってみなければ、なかなか分からない細かな使い勝手、操作フローに気を配っている。例えば、普段はCATVチューナーを接続し、入力もビデオ1に入れっぱなしといったユーザーが「いますぐニュース」ボタンを押すと、直近のニュースを再生後、きちんとビデオ1に戻ってくれる。

 また外部入力モード時にも、番組表や「ミニ番組表」を呼び出すことが可能という点も、ユーザーへの配慮を感じる。H3000の番組表はフルHDの解像度を生かし、7放送局同時表示を可能にしており見やすく、またミニ番組表は裏番組を参照するときにたいへんに便利。これを外部機器接続中にも使えるのはうれしい。

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ミニ番組表

画面の下3分の1程度を使って表示する小型の番組表。今やっている番組を見ながら、裏番組を7チャンネル/2時間分までチェックできる(関連記事)。


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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年6月22日