キヤノンは5月25日、2007年第4四半期に予定していた次世代薄型テレビ「SED」(Surface-conduction Electron-emitter Display )の発売を当面の間、見送ると発表した。
CEATECなどで公開された55インチのSED
理由は、米NANO-PROPRIETARYとの訴訟が長期化していることにくわえ、さらなるコストダウンを実現する量産技術を確立するためという。新たな発売時期については改めて発表する方針だ。
同時にキヤノンからパネルの供給を受けてSEDテレビを製品化する予定だった東芝も延期を発表。「キヤノンから予定したスケジュールでパネルを供給できない旨の連絡を受けたことによる」と説明している。
- キヤノン、SED訴訟で控訴
キヤノンは5月16日、SED関連特許をめぐる米Nano-Proprietaryとの訴訟で、米連邦地裁の一審判決を不服として控訴したと発表した。
- 本当にSEDは世に出てくるのか
SEDの可能性や素性の良さは誰もが認めるところ。だが果たして本当に世の中に投入されるのだろうか? SED開発者へのインタビューを通じて出荷スケジュールを確認するとともに、フルハイビジョンSEDの画質をリポートしてみた。
- 東芝、「SEDは業務用に方向転換」報道に反論
東芝は「SEDは業務用に方向転換」という報道に対し、民生中心の既存方針に変化はないと反論した。気になるスケジュールも、現時点で変更はないという。
- 55インチのフルハイビジョンSEDお披露目
CEATECのSEDブースで、55インチのフルハイビジョン対応SEDがお披露目。映像デモを行っている。
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