今回、“パーソナルサイズテレビ”と題して各社の26V型液晶テレビを取り上げた。+Dライフスタイルでは、2005年6月にも同様の26V型集中レビュー「夏ボで狙いたい液晶テレビ」を掲載しており、26インチの特集は2回目だ。
前回は、当時の大画面液晶テレビとして主流だった32V〜37V型クラスと共通点の多いミニマムサイズとして26V型を揃えたわけだが、今回は価格面も含めて“パーソナル”な製品としての特集である。位置付けはエントリーもしくはスタンダードモデルにあたり、2年の間に26V型の存在意義はかなり変化したことになる。なお、前回の特集を参照するとわかるが、この2年間で26V型の平均売価はおよそ半分に下がっている。
見たい番組を見逃さない――パナソニック“VIERA”「TH-26LX70」
トップバッターは4月20日に発売されたばかりのパナソニック“液晶VIERA”(ビエラ)「TH-26LX70」だ。上位シリーズとして120Hz駆動の「Wスピード」搭載モデル「TH-26LX75S」が存在するが、今回は最新モデルという点とEPGの機能性に着目した。
“ながら視聴”に最適なパーソナルテレビ――ソニー“BRAVIA”「KDL-26J3000」
ソニーの“BRAVIA”「KDL-26J3000」は、ネットワーク機能が充実したパーソナルサイズの液晶テレビだ。ポータルサービス「アクトビラ」のほか、独自の「アプリキャスト」、DLNA準拠のメディアプレーヤー機能など、このクラスの製品としては珍しいほど多彩な機能を備えた。
普段使いに優れたパーソナルスタンダード――三菱電機“REAL”「LCD-H26MX7」
三菱電機の液晶テレビ“REAL”「LCD-H26MX7」は、シンプルなボディに「テレビ」としての使い勝手を高めるさまざまな工夫が凝らされている。
HDMIを搭載した低価格モデル――ビクター「LT-26LC8」
日本ビクターの「LT-26LC8」は、同社製品のなかでもエントリーモデルに位置する低価格機だ。コストパフォーマンスの高さに着目しながら試用した。
長くつきあえそうな“良質”テレビ――東芝“REGZA”「26C3000」
東芝の“REGZA”「26C3000」は基本的には上位製品の「Hシリーズ」からHDDを取り除いただけの仕様となっており、「新メタブレイン・プロ」も搭載する画質重視モデル。高速なレスポンスも魅力だ。
そつなくまとめた優等生テレビ――日立“Wooo”「W26L-H90」
目立った得意科目はないが、何でもそつなくこなして先生の受けもいい。そんな優等生タイプの液晶テレビが“Wooo”「W26L-H90」だ。独自のユーザーインタフェースは使い勝手が良く、ファミリー層にも勧められる。
今回ピックアップした6製品は、すべて一般にスタンダードハイビジョンパネルと呼ばれるD4解像度相当の液晶パネルを採用している。つまり物理解像度はほぼ同じで、グレード的に上位モデルほどには画質改善機能も搭載されておらず、全製品が3メディア対応のデジタルチューナーを内蔵するなど、スペック面の相違はそう多くない。
今回はレビュワーの担当者を含め、3人が同時に画質チェックを行った。チェックには地上デジタル放送およびDVDビデオを使用。プリセットされている3つの画質モード――明るい視聴環境での利用や店頭効果を意識した高輝度モード、一般的な標準モード、照明を落とした屋内で映画などをじっくり視聴するための低輝度モードから検証する。結果的には「画質が似ているね」という製品は1組もなかった。
まずは、少々課題を感じた2製品から取り上げていこう。誤解のないように断っておくが、「他製品と並べてみたらアラが見えた」というレベルのことだ。おそらく、店頭でじっくり比較すると、同じように感じるのではないだろうか。
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