ITmedia NEWS >

水中撮影もできる防水“Xacti”登場

» 2007年05月31日 15時54分 公開
[ITmedia]

 三洋電機は5月31日、デジタルビデオカメラ「Xacti」の新製品「DMX-CA65」を6月15日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は6万5000円前後。

photophotophoto “Xacti”「DMX-CA65」。本体下部は斜めになっているが、三脚が使えるようにデザインされている。

 同社は2006年8月に生活防水対応の「DMX-CA6」を発売したが、潜水状態でも撮影できるタイプは初。ビデオカメラは、その形状の複雑さがネックとなって防水加工が難しかったが、DMX-CA65では複雑な形状部品の寸法組み立て精度を向上させ、特殊パッキンによる密封構造に適合。さらにマイクやスピーカーといった部分には、水を通さない「多孔質体シート」を採用することで、潜水状態でも撮影できる仕様とした。

photophotophoto カラーはシェルホワイト、マリンブルー、ブライトイエローの3色

 JIS防水保護等級では、IPX5(あらゆる方向からのノズルによる噴流水によって有害な影響を受けない)とIPX8(継続的に水中に沈めても有害な影響の生じる水の進入がない)に対応。水深1.5メートルで60分間の撮影が可能だ。「水中でも撮影や再生に関する操作はすべて行える。できないのは、電池交換だけ」(三洋電機DIカンパニーDI事業部DI企画部の豊田秀樹部長)。

 防水性能を高めながらも、シリーズ製品に共通するコンパクトさは失われていない。外形寸法は70.4(幅)×111.4(高さ)×40.5(奥行き)ミリ、重量は約217グラム。さすがにDMX-CA6に比べるとやや重量は増したが、ポケットサイズをキープした。また液晶ディスプレイ部が回転可能になったほか、底面には三脚用のスペーサーを追加。三脚使用時にレンズが上方を向いてしまうという問題を解消している。

 動画フォーマットはDMX-CA6のISO標準 MPEG-4から、今年3月に発表された「DMX-CG65」と同じくMPEG-4/H.264に変更された。動画モードはTV-SHQ/TV-HQ/Web-SHQ/Web-HQの4種類とこれはDMX-CG65と同じ。ハイビジョン記録には対応しておらず、基本的にはスナップショットツールとしての位置づけになる。

photophotophoto

 撮像素子などの基本的なスペックもDMX-CG65に準じており、撮像素子は1/2.5インチ600万画素原色CCD。レンズの焦点距離は6.3〜31.7ミリ(光学5倍:35ミリ換算38〜190ミリ)。F値は3.5〜4.7。画像処理回路「ピュアフォースエンジンIII」の採用によって暗所での撮影能力が高められており、オート撮影時で約7ルクス、「ランプ」モード利用時ならば、約2ルクスの被写体照度でも撮影画行える。静止画撮影時にはISO1600までの感度向上が行え、動画撮影時も有効な電子式の手ブレ補正機能も搭載する。

録画モード 解像度 フレームレート ビットレート
TV-SHQ VGA(640×480) 30fps 3Mbps
TV-HQ VGA(640×480) 15fps 1.5Mbps
Web-SHQ QVGA(320×240 30fps 750kbps
Web-HQ QVGA(320×240 15fsp 500kbps

 メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)。添付のリチウムイオン充電池(DB-L20)で約80分の連続動画撮影が行える。液晶モニターは2.5インチの低温ポリシリコンTFTカラー液晶(微反射型)。アドビの動画編集ソフト「Adobe Premier Elements 3.0」と画像管理・閲覧ソフト「Adobe Photoshop Album SE」が付属する。

 なお、Xactiで撮影した動画を手軽にネットで公開するプロジェクト「Xacti 2.0」では、新たにアクシード、フリップ・クリップ、フジテレビラボLLC合同会社、アスクドットジェーピーの4社が賛同を表明。プロジェクト発足時からのパートナーであるシーボックス、エムログ、シックス・アパート、ボイスバンクを含め計8社となった。三洋電機では、6月中旬にXacti 2.0プロジェクトのWebサイト(http://xacti-20.com/)をオープンする予定だ。

関連キーワード

H.264 | MPEG-4 AVC | Xactiデジタルビデオカメラ


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.