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クセ者俳優たちが過酷なサバイバルを強いられる密室サスペンス「unknown/アンノウン」が、7月4日にDVDリリースされる。
特典は、撮影の舞台裏を収めたメイキング映像、未公開シーン、予告編など約45分を収録。
人里離れた薬品倉庫で、デニムジャケットの男(ジム・カヴィーゼル)が意識を取り戻す。だが、自分が何者か思い出せずにいた。手錠でパイプにつながれた男(ジェレミー・シスト)、イスに縛られた男(ジョー・バントリアーノ)、鼻が折れた男(グレッグ・キニア)、作業着の男(バリー・ペッパー)ら、他の4人の男も次々と目を覚ます。
彼らもまた、ボンベから漏れた毒性のガスを吸い、一時的な記憶喪失に陥っていた。全員の顔には殴られた傷跡があり、倉庫の床には血痕が。やがて、5人のうち3人が誘拐犯で、2人が人質だということが分かる。一体、自分はどちら側の人間なのか?そこに誘拐犯のボスから「日没までには着く」という電話が入る。タイムリミットの日没まであとわずか。ボスが戻れば、犯人なら生き残れ、人質なら殺されるのは確実だ。5人は疑心暗鬼になりながらも、協力して倉庫を脱出しようとするが……。
これまでペプシやナビスコなどのCMやジェシカ・シンプソンら人気アーティストのミュージックビデオを手掛け、多くの賞を手にしてきたサイモン・ブランドの長編映画デビュー作だ。5人の男たちの心理描写をうまく描き、ラストまで気の抜けない展開で観るものを翻弄する。
男たちの記憶は徐々に戻るが、誰が味方で、敵なのか、彼らと一緒に考えるスリルを味わえ、密室というシチュエーションが、これまた緊張感を煽っている。
「パッション」のジム・カヴィーゼル、「リトル・ミス・サンシャイン」のグレッグ・キニア、「グリーンマイル」「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」のバリー・ペッパーら通好みの俳優たちが繰り広げる演技バトルも見逃せない。
「フォーン・ブース」「SAW」「CUBE」など、密室を舞台にしたサスペンスには傑作が多い。本作も小粒ながら、サスペンスの醍醐味が凝縮され、二転三転する展開に素直に身を任せれば、面白さも倍増するはず。85分というコンパクトさもいい。
関連サイト:
http://www.movie-eye.com/unknown/(公式サイト)
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