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“増やせるHDD”に注目ケーブルテレビショー 2007(1/2 ページ)

» 2007年06月14日 20時27分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東京ビッグサイトで6月14日、CATV業界の総合コンベンション「ケーブルテレビ ショー 2007」が開幕した。急速にデジタル化が進むCATV業界でも、主力コンテンツはハイビジョンに移行中。会場では、J:COMの「HD VoD」体験シアターをはじめ、HDDが増やせるデジタルSTBなど、大容量コンテンツの視聴・録画に関する展示が目立った。

photophoto コンテンツゾーンでは、たかた社長がお出迎え(左)。14日には「CATVネットワーク〜すばらしき私の街〜」(NHK衛星第2)のテーマ曲を歌う女性ユニット[ma]のミニライブが行われた(右)

 パナソニックは、6月6日に発表したデジタルSTB「TZ-DCH520/820」や外付けHDD「TZ-HDD250」など新製品を一挙に展示した。

 TZ-HDD250は、デジタル放送のMPEG-2 TSをストリームのままHDDに記録する、いわば“パナソニック版Rec-POT”だ。チューナーは搭載せず、同社製デジタルSTBのi.Link端子に接続して利用するスタイル。1台のSTBにTZ-HDD250を2台まで接続できる。

photo 「TZ-HDD250」と「TZ-DCH520」。共通のデザインを採用しており、並べるとHDD内蔵STB「TZ-DCH2000」などと同じ横幅になる

 HDD容量は250Gバイトで、録画時間はハイビジョン画質で約23時間、スタンダード画質では約69時間となる。おっかけ再生や30秒スキップ、各種トリックプレイに対応したほか、HDD内蔵STB「TZ-DCH2000」などと組み合わせた場合にはコピーワンス番組のムーブも行える。

 対応するSTBは、HDD内蔵の「TZ-DCH2000/2800/2810」および「TZ-DCH520」「TZ-DCH820」「TZ-DCH500」。ただし、DCH500との接続した場合は「D-VHSモード」となるため、追っかけ再生など一部機能に制限が出るという。

 発売は2007年秋頃。ケーブルテレビ局を介して販売される予定で、価格は3万円前後になる見込みだ。

photophoto 参考出展の「マルチルームSTB」。実効速度100MbpsのC.LINKモデムを利用して、HDD内蔵STBで録画した番組を別の部屋にあるSTBで視聴するというもの。クライアントから予約録画なども行える。2009年頃に実用化する見込みだ
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