いよいよコンパクトデジタルカメラの有効画素数が1200万画素を突破した。その1台、カシオ計算機の「EXILIM ZOOM EX-Z1200」は、CCDシフト方式の手ブレ補正や高感度撮影、顔検出といった今はやりの機能をふんだんに取り入れ、しかも有効1210万画素の高画素を実現した1台だ。
EX-Z1200の外観はEX-Z1050を踏襲した一般的なデザイン。エッジの曲線が美しいものの、奇をてらったデザインではなく、飽きのこないシンプルさを感じさせる。質感もいい。
背面のデザインにも大きな特徴はないが、液晶モニターが2.8型ワイド(約23万画素)であるため、背面全体が液晶モニターといってもおかしくないほどになっている。その分、背面右側の操作ボタンはかなり削減されており、中央にOKボタンを配置した円形の十字キー、その上にMENUボタン、下にベストショットボタンが配置されているだけだ。
その分、本体上部に電源ボタン、シャッターボタンに加え、撮影ボタン/再生ボタン、DISPボタンの3つが用意されている。
大型液晶モニターのためにボタン配置に工夫の跡が見られるが、不自然な印象は受けない。ボタンそのものも決して押しにくいわけではではなく、ボタン間にすき間が設けられているので、押し間違いは少ないだろう。
EXILIMらしい撮影/再生ボタンは、設定しておけば電源のオン/オフも兼ねるので、電源ボタンを使わずに撮影/再生が可能になる。
電源を投入すると、まず液晶の明るさに驚く。最大1400カンデラ/平方メートルと非常に明るい液晶で、屋外での視認性もいい。標示画質はダイナミック/鮮やか/リアル/ナイトモード/パワーセーブの5種類から選択できる。ダイナミックや鮮やかを選択すると、色合いがはっきりして、よく言えば見栄えが良くなるが、ちょっとわざとらしい色になるので、撮影時はリアルを選択すると良さそうだ。
液晶モニターは視野角も広く、解像度、サイズ、明るさともにトップレベル。光学ファインダーがないこうしたコンパクトデジカメの場合、液晶の質が生命線になるわけで、EX-Z1200はそうした意味でも十分なレベルに達している。
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