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高機能がウリの12メガコンパクト――カシオ「EXILIM ZOOM EX-Z1200」レビュー(1/6 ページ)

» 2007年06月22日 00時47分 公開
[小山安博,ITmedia]

 いよいよコンパクトデジタルカメラの有効画素数が1200万画素を突破した。その1台、カシオ計算機の「EXILIM ZOOM EX-Z1200」は、CCDシフト方式の手ブレ補正や高感度撮影、顔検出といった今はやりの機能をふんだんに取り入れ、しかも有効1210万画素の高画素を実現した1台だ。

photo 有効画素数1210万画素のコンパクトデジカメ「EX-Z1200」

奇をてらわないデザインと高品質の液晶

 EX-Z1200の外観はEX-Z1050を踏襲した一般的なデザイン。エッジの曲線が美しいものの、奇をてらったデザインではなく、飽きのこないシンプルさを感じさせる。質感もいい。

photophoto シンプルな前面のデザイン。レンズは沈胴式で、正面から見ると鏡胴やや下に配置されている

 背面のデザインにも大きな特徴はないが、液晶モニターが2.8型ワイド(約23万画素)であるため、背面全体が液晶モニターといってもおかしくないほどになっている。その分、背面右側の操作ボタンはかなり削減されており、中央にOKボタンを配置した円形の十字キー、その上にMENUボタン、下にベストショットボタンが配置されているだけだ。

photo 本体背面は非常にシンプル。十字ボタンの上下は顔検出とフラッシュ切り替え

 その分、本体上部に電源ボタン、シャッターボタンに加え、撮影ボタン/再生ボタン、DISPボタンの3つが用意されている。

photo 本体上部。撮影/再生ボタンが便利

 大型液晶モニターのためにボタン配置に工夫の跡が見られるが、不自然な印象は受けない。ボタンそのものも決して押しにくいわけではではなく、ボタン間にすき間が設けられているので、押し間違いは少ないだろう。

 EXILIMらしい撮影/再生ボタンは、設定しておけば電源のオン/オフも兼ねるので、電源ボタンを使わずに撮影/再生が可能になる。

 電源を投入すると、まず液晶の明るさに驚く。最大1400カンデラ/平方メートルと非常に明るい液晶で、屋外での視認性もいい。標示画質はダイナミック/鮮やか/リアル/ナイトモード/パワーセーブの5種類から選択できる。ダイナミックや鮮やかを選択すると、色合いがはっきりして、よく言えば見栄えが良くなるが、ちょっとわざとらしい色になるので、撮影時はリアルを選択すると良さそうだ。

photophoto 液晶は右側面に操作パネルを表示するかどうかが選べる(左)、液晶画質は5種類から選択。個人的にはリアルでいいと思う(右)

 液晶モニターは視野角も広く、解像度、サイズ、明るさともにトップレベル。光学ファインダーがないこうしたコンパクトデジカメの場合、液晶の質が生命線になるわけで、EX-Z1200はそうした意味でも十分なレベルに達している。

photo 大きく、見やすい液晶は大きなメリット。充電やPCへの画像取り込みは付属のクレードルを利用する
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