中のスイッチはバネが入った“タクトスイッチ”です。本当はつぶれてしまうので、厳密には違うとわかっていますが、一番気持ちいい圧力や大きさを探った結果です。たとえば、実際には潰すためにもっと力が必要なのですが、いつまでも続けられるよう、「∞プチプチ」では少し軽い力で弾けるようになっています。
――まさに無限ですね
無限です。
――ところで、「∞プチプチ」を“ぷちぷち”していると、ときどき変な音がします。これは何でしょう。
よく知られた話ですが、本物のプチプチには、1万個に一個、ハート型があるんです。これを見つけると幸せになれるという伝説もあります。
∞プチプチでは、ハート型を再現するのは難しいので、音を使いました。ぷちぷちしていると、100回に1回の割合で変な音がなります。たとえば「おなら」「セクシーボイス」「犬の鳴き声」など7種類があります。
――1万回に1回ではないんですか?
ええ。実は最初に参照した資料に、ハート型は100個に1個と書いてありまして……。
――間違えたんですか
間違えました。……それに、1万回に1回ではなかなか聞くことができませんから、バランスをとって、そのまま100分の1に設定しました。100回ツブせば、必ず1回は聞くことができます。
――「∞プチプチ」は6月28日に開幕する「東京おもちゃショー2007」でお披露目されるようですが、発売までは少し間があります。これは何か理由があるのでしょうか。
当初は8月8日に発売する予定だったのですが、開発に時間をかけすぎて、後ろ倒しになってしまったんです。
――なぜ、8月8日だったのですか?
8月8日は、日本記念日協会認定の「プチプチの日」です。この日は、プチプチの魅力を広くアピールすべく、川上産業の社員さんたちが全国20カ所でプチプチグッズを無料配布するイベントを開催します。とくにイベントとして告知したり、PRすることはないのであまり知られていませんが、用意したグッズは、いつもすぐになくなってしまうそうです。
――「東京おもちゃショー2007」では、一般の来場者もぷちぷちできますか?
残念ながら、展示品はモックアップで実物に触ることはできません。その代わりといっては何ですが、バンダイブースには本物の「プチプチ」を沢山用意します。お好きなだけ“リアルぷちぷち”してください。
――ところで、ぷちぷちを続けていると、最後の締めとして、どうしても雑巾のように絞りたくなってしまいます。残念ながら「∞プチプチ」では実現できませんが、いかがでしょう
“絞り”は極めて重要な要素です。可能であれば、∞プチプチの第2弾として、「∞プチプチ2 〜絞り〜」というのを作ってみたいと思いますね。問題は、どうやって作ればいいのか、全くわからないことです。
――がんばってください
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