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ケータイへそのままFAX送信――「紙でEメール」な家庭用FAX

» 2007年07月03日 15時41分 公開
[ITmedia]
photo SP-NA540

 NECアクセステクニカは7月3日、携帯電話やPCへ手書きの文字やイラストを送信できる家庭用FAX“ネットワークスピークス”「SP-NA540」を8月下旬より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は3万2000円前後。コードレス子機を2機セットした「SP-NA540W」も用意される。

 新製品はメールクライアント機能を搭載。PCでメールソフトを設定するようにメールアドレス/SMTP/POPサーバなどの設定をしておけば、スキャニングした紙のデータを画像ファイルに変換し、メール添付して送信するほか、受信したメールを紙に印刷することも可能。同社ではこの機能を「紙でEメール」と呼び、「端末にとらわれないコミュニケーションを提案する」という。

 送信時には画質を標準(640×480ピクセル)/高画質(1280×960ピクセル)から選択できるほか、ファイルの形式も携帯向けには3種類(PDF/JPEG/TIFF)、PC向けには2種類(PDF/JPEG)から選択できる。これまでにもスキャニングして作成したデータをメール添付で送信可能なFAXは存在していたが、携帯電話にあわせたサイズに変換する機能を備えたのは本製品が業界初(同社)だという。

photophotophoto 携帯電話への送信例。標準画質(左)と高画質(中)の設定で送った例。高画質ならば書き込みの小さな文字までも判別できる。「紙でメール」の利用にはブロードバンドバンド回線への接続が必要だ(右)

 受信したFAXを携帯/PCのメールアドレスへ転送する「ファクスtoメール転送」機能も備えており、SOHO需要にも対応する。なお、これらのメール関連機能はブロードバンドバンド回線への接続が必要となっている。

 そのほか、LAN上にあるPCとの連係機能も備える。専用ソフトをPCへインストールすることで、受信したFAXまたはスキャンしたデータを画像ファイルとしてPC上で閲覧できるほか、本製品の電話帳や各種設定もPC上から行える。

photophoto LAN上のPCから受信したFAXを確認したり、本製品の電話帳を設定することができる

 通常のコードレス子機付きFAX電話機としての機能は同社のコードレス子機付き家庭用FAXの最上位製品「SP-DA320」とほぼ同一。ナンバー・ディスプレイ対応/漢字表示可能な大型液晶を前面に備え、会話を最大45分さかのぼって録音できる「さかのぼり録音」、無言電話などへ専用メッセージで対処する「迷惑電話お断り」ボタン、記録紙カセットを外した状態でも利用できる「スマート受信スタイル」などの機能を備えている。

 FAX送受信可能な用紙サイズは最大A4で、紙への記録方式は熱転写。本体サイズは約297(幅)×約224(奥行き)×約111(高さ)ミリ、約3キロ(記録紙、インクフィルム除く)。

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