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ZMP、「miuro」の遠隔操作アプリケーションを発売ケータイでiPodスピーカーを操作(1/2 ページ)

» 2007年07月24日 17時21分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 ゼットエムピー(ZMP)は7月24日、ロボット技術を投入したiPodスピーカー「miuro」(ミューロ)を携帯電話から遠隔操作するアプリケーションソフト「遠隔コミュニケーションパッケージ」を発表した。既に販売している自律移動パッケージと組み合わせ、実用的な遠隔操作システムを構築できるという。

 miuroは、ZMPが今年3月に発売した“自走式ネットワークスピーカー”。ステレオスピーカーとデジタルアンプを搭載し、内部のDockコネクタに接続した「iPod」やPC内の音楽ファイルを再生できる。また4月に発表された自律移動パッケージを導入すると、miuroが車輪の移動距離や内蔵カメラの映像から自分の現在位置を特定し、マップを使って目的地までのルートを判断できるようになる。

 新製品の「遠隔コミュニケーションパッケージ」は、組み込み機器向けミドルウェアを手がけるエイチアイと共同開発したものだ。上記の自律移動で作成したマップを利用し、様子を確認したい場所などを事前に登録しておけるのがポイント。「今までの携帯電話によるリモート操作では、ロボットを目的の場所に移動し、撮影するという一連の操作を手動で行わなければならず、時間と手間がかかっていた。miuroと遠隔コミュニケーションパッケージは、あらかじめ場所を登録することで、手軽に実用性の高い遠隔コミュニケーションを実現する」(同社)。

 携帯電話で外から指示を与えると、miuroは移動を開始。目的地に着いたら、内蔵カメラで写真を撮影したり、テキストメッセージの表示/読み上げ、音楽再生といった指示を実行する。miuroが撮影した画像は携帯電話の画面で確認可能。ユーザーは、自宅にいる家族に音声やテキスト(全角30文字まで)でメッセージを伝えたり、外出先からペットの様子を確認するといった用途に利用できる。登録地点は、3つのマップに20カ所まで。カメラの解像度はVGA(フレームレートは毎秒1枚程度でネットワーク環境により異なる)。

photophoto miuroが移動できる場所を自律移動のマッピングモードで登録した画面(左)。携帯電話から同社の指示やタイマー予約が可能(右)
photophoto miuroがソファの前に移動して音楽を再生。ちょっとしたサプライズ?
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