ITmedia NEWS >

冷気を“除菌”する冷蔵庫、ナショナル新「コンパクトBiG」

» 2007年07月31日 16時16分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ナショナルは7月31日、世界初の「光Ag除菌」と「スーパーアレルバスター」を搭載したトップユニット冷蔵庫「コンパクトBiG」シリーズ4機種を発表した。価格はオープンプライスで、10月1日から順次発売する。

photophotophoto 標準色のハーモニーホワイト、クリアグレー、ロゼステンレスにくわえ、キャンペーン用の限定色「さくら」「ミント」もラインアップ(右)

 ナショナルアプライアンスマーケティング本部の高見和徳本部長は、「キッチンを含む水回りは、家庭内でも細菌の汚染度の高い場所だ。しかし冷蔵庫は、常時食品が入っていたり、冷気が逃げるといった理由であまり掃除されない」と指摘する。同社が行ったインターネット調査でも掃除の頻度は“年に1〜2回”という家庭が過半数を占めたという。

 

 銀イオンの除菌効果はよく知られているが、光Ag除菌では専用の「Ag除菌フィルター」に青色LEDの光を照射することで除菌効果を高めたのが特徴だ。フィルター表面で化学反応が起こり、銀イオンよりも細菌の分解能力が高い活性酸素「ヒドロキシラジカル」が発生。同社では冷気中の菌を99.9%減少させるとしている。

 なお、キッチン空間(平均3.2畳)を浮遊する菌は約1320個で、冷蔵庫の扉を10秒間開けていると、庫内の空気が半分入れ替わるという。「この冷気を除菌することで、除菌・脱臭された冷気が冷蔵庫内を循環する」(同社)。

photophotophoto 「光Ag除菌」の概要と効果

 また空気清浄機などに使用されている「スーパーアレルバスター」を併せて搭載し、菌のほかカビやウイルスの活動も抑制する。さらに、保湿のために“冷気の通り道”になっていない野菜室には、ハーブ成分を配合した「保鮮抗菌カセット」を採用し、冷蔵室にも「バイオ抗菌脱臭」や汚れが落としやすいガラス製のトレイを使用するなど、庫内の清潔さに「徹底的にこだわった」という。自動給水製氷皿やパイプも分解して丸洗いできる。

photophotophoto ガラス製のトレイと樹脂製トレイの比較。汚れが落としやすい(左)。分解して洗える自動給水製氷皿(中)。バイオ抗菌脱臭装置(右)

スペースを有効活用する「ウェーブトレイ」

 もう1つの特徴は、棚の手前側がL字型にカーブした「ウェーブトレイ」だ。従来のフレンチタイプの冷蔵室は、ドアを開閉するために庫内のスペースが必要で、食品を収納できないデッドスペースが生じていた。

 そこで新製品では、扉側収納スペースの形状を変え、ウェーブトレイと組み合わせることで、棚面積を約13%アップするとともに、ドアポケットとあわせて約10リットル分の収納スペースを確保した。また棚の奥行きは最大42センチとなり、大皿や手鍋なども奥行き方向に収納できるようになった。

photophotophoto ウェーブトレイ(左)と中央から分割して2段分として使える棚(中、右)

 全体容量は、トップモデルの「NR-F532T」で最大525リットル。470リットルタイプと「ちょっと低め」の2モデルを合わせ、4モデルをラインアップした。詳細と実売想定価格は下表の通り。

型番 NR-F532T NR-F472T NR-F502TM NR-F452TM
定格内容積 525リットル 470リットル 495リットル 445リットル
冷蔵室(チルドルーム) 268リットル(23リットル) 239リットル(20リットル) 238リットル(23リットル) 214リットル(20リットル)
野菜室 100リットル 92リットル 100リットル 92リットル
光パーシャル&切替室 29リットル 25リットル 29リットル 25リットル
独立製氷室 14リットル 12リットル 14リットル 12リットル
冷凍室 114リットル 102リットル 114リットル 102リットル
外形寸法(単位:ミリ) 685×699×1798 685×649×1798 685×699×1720 685×649×1720
カラー ハーモニーホワイト、クリアグレー、ロゼステンレス
実売総低価格 25万円前後 23万円前後 24万円前後 22万円前後
発売日 10月1日 10月1日 10月15日 10月1日

関連キーワード

空気清浄機 | LED | 松下電器産業 | 冷蔵庫 | 世界初


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.