キヤノンは8月20日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot Aシリーズ」の新製品3機種を8月30日から販売すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は「PowerShot A650 IS」が5万円前後、「PowerShot A720 IS」が3万5000円前後、「PowerShot A560」が2万3000円前後。
PowerShot A650 ISは、2006年8月に発表した「Power Shot A640/A630」の後継機。レンズシフト式の手ブレ補正機能(IS)を備えた光学6倍ズームレンズを搭載する(35ミリ判換算で35-210ミリ)。撮像素子は1210万画素の1/1.7インチCCD。映像処理エンジンはDIGIC IIIを採用した。2.5インチのバリアングル液晶は画素数が従来の11.5万画素から17.3万画素にアップしている。
高感度撮影モードは最大ISO3200まで対応。また被写体の明るさを感知してISO感度を最大800まで自動調節し、手ブレを抑える「ISOブースター」も搭載した(イージーダイレクトボタンによる手動設定も可能)。
新たに搭載した「フェイスキャッチテクノロジー」により、顔優先AF/AE、ストロボ発光量を調節する顔優先FEでの撮影が可能となったほか、カメラ内での赤目補正機能を備える。マクロ撮影などで便利なAF枠の縮小機能も搭載した。また、ストロボ使用時に写真の白飛びを防ぐ「セーフティFE」や、マニュアルフォーカス時にシャッターボタンの半押しでピントの微調節をしてくれる「セーフティMF」なども備えている。
単三形アルカリ乾電池4本で約300枚、単三形ニッケル水素電池で約500枚の撮影が可能(モニター表示時)。本体サイズは112.1(幅)×67.8(高さ)×56.2(奥行き)ミリで、重さは300グラム(本体のみ)。
「PowerShot A710 IS」の後継機であるPowerShot A720 ISは、800万画素の1/2.5インチCCDとDIGIC IIIの採用で画質性能を向上させた。高感度撮影も従来のISO800からISO1600まで可能となり、ブレ対策を強化している。レンズはIS付き光学6倍ズーム。
顔優先AF/AE/FEや、赤目補正機能に加え、セーフティFE/MFも搭載する。グリップやズームレバーなどの形状を見直し、操作性を向上させた。また、モードダイヤルには新たに「キッズ&ペット」「ナイトスナップ」「パーティ・室内」の撮影モードを加え、日常での使い勝手を高めている。
ボディサイズは97.3(幅)×67.0(高さ)×41.9(奥行き)ミリ。重さは約200グラム(本体のみ)。単三アルカリ/ニッケル水素電池2本を電源とし、撮影可能枚数はアルカリで約140枚、ニッケルで約400枚となる(モニター表示時)。
PowerShot A560は2007年2月に発表した「PowerShot A550」の光学4倍ズームレンズ(35ミリ判換算で35-140ミリ)や710万画素1/2.5インチCCDを継承している。映像処理エンジンはDIGIC IIIに進化した。液晶サイズも従来の2インチから2.5インチにアップしている。ISO1600モードを追加し高感度撮影に対応するほか、顔認識AF/AE/FEを搭載した。
サイズは91.2(幅)×64(高さ)×43.1(奥行き)ミリで、重さは約165グラム(本体のみ)。単三アルカリ乾電池2本で約140枚、ニッケル水素電池2本で約500枚の撮影が可能。
PowerShot A650 IS/A720 ISは、SD/SDHCメモリーカード、MMC、MMCplus、HD MMCplusに対応している。PowerShot A560は、SD/SDHCメモリーカード、MMCのみ。
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