キヤノンは8月20日、デジタル一眼レフカメラ「キヤノン EOS 40D」を始めとする新製品の発表会を行った。会場ではキヤノンマーケティングジャパンの芦澤光二専務が登壇し、デジタル一眼レフカメラの市場予測と、キヤノン EOS 40Dが位置するミドルクラス一眼レフ市場の重要性について語った。
同社の予測によれば、2007年度のデジタル一眼レフカメラ総販売台数は90万台を超え、2010年には銀塩カメラ時代の最高販売台数128万台の記録(1980年)を塗り替える130万台の市場に成長するという。今年の市場成長の要因としては、コンパクトデジタルカメラからエントリークラス一眼レフカメラへの乗り換えユーザーの増加があると芦澤氏は指摘。その中で「一眼レフカメラの裾野を拡げるだけでなく、ワンランク上の本格的な撮影を楽しみたいユーザーのために、ミドルクラス市場の重要性が高まる」と話した。
今回、そのミドルクラス市場に投入したキヤノン EOS 40Dについては、「市場拡大の起爆剤となる、ミドルクラスの決定モデル」と表現。想定ユーザーは、これまでのプロ/上級アマチュアに加え、初心者ながらも良質な写真を楽しみたいという「“本格派”エントリーユーザー」と話す。特に団塊世代で高まっている一眼レフカメラへの購入意識に注目し、1010万画素のCMOSセンサーや6.5コマ/秒の高速連写などの本格性能と扱いやすさを両立した新製品が、同世代の期待に応えるカメラになるとした。
また同社ミドルクラスの一眼レフとしては初となる、大規模な広告キャンペーンを行うと発表。イメージキャラクターとして俳優の渡辺謙さんを起用し、テレビや新聞、雑誌、交通広告などのさまざまなメディアで宣伝を展開していく。
さらに、写真文化の総合的発展を目指した活動として、プロ写真家が講師を務める「EOS学園」の事業規模拡大や、会員制サークル「キヤノンフォトサークル」のコンテンツ拡充など、写真を楽しみたいユーザーに対するサポートを充実させ、市場の健全な成長を促していくと説明した。
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