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ワインの飲み頃がわかる、腕時計みたいな温度計橘十徳の「自腹ですがなにか?」第11回(2/2 ページ)

» 2007年09月04日 00時01分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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 ワインの温度が室温に保たれている場合は、取り付ければすぐに測定結果が出るが、ボトルが冷えている場合は測定に少し時間がかかる。最初の温度表示から徐々に温度が下がっていくのを待たなければならないのだ。ただし測定が終わっても、体温計のようにアラームで知らせたりはしないので注意しよう。説明書にはだいたい3分間待つように書いてある。

 測定値は液晶に大きく表示されるので視認性は抜群だ。余計な操作ボタンも一切ないので、これなら誰でも簡単に使えるだろう。なお、この商品は「ワインの実際の温度よりも1度高く温度を測定する」と説明書に書いてある。理由はよくわからないが、ボトル表面の温度と中身のワインの温度との誤差を考えてこのような仕様にしたのかもしれない。

photo ビール瓶や缶にも取り付けられる

 測定の温度範囲は、5度から30度までとなっている。あまりに冷やしすぎたり、熱かったりすると使えないので気をつけよう。また、この商品はワインボトルを測ることを前提にした商品ではあるが、形状さえ合えばほかの飲み物に使うことも可能だ。

 たとえばビールの飲み頃の温度は4〜5度といわれているので、この商品を使えばちょうど最適な温度を測れる。実際にビール瓶やビール缶に取り付けてみたが、なんの問題もなく使用できた。ビールもまた、ワインに負けず劣らず温度で味がかなり変わる飲み物なので、ビール党の人が買うのもアリだと思う。

 使用する際には、ボトルや缶を乾かした状態にしておいた方が確実に測れると説明書には書いてある。測定する前には、結露した水滴などを拭いておいた方がいいだろう。電源は測定を開始してから1時間後に自動的に切れるので、取り付けたまま放置しておいても問題はない。

電池交換は不可

 1つ気をつけなければならないのは、この製品は電池の交換ができないこと。つまり、電池がなくなったらもう2度と使えなくなってしまうということだ。電池の寿命は約2000時間と、かなりの時間使えるが、やはり使い捨てというのは少々もったいない気がする。できれば交換可能にしてほしかった。また、測定の温度範囲が5度から30度までというのも物足りない。もう少し測定範囲が広ければ、たとえば乳児用ミルクの温度を測るのに使ったりと、もっと活用方法が広がると思う。

 もっとも、このような酒のグッズに多目的性を要求すること自体、野暮なことなのかもしれない。1日の疲れを癒すために静かにワイングラスを傾ける際に、このような小物があればちょっと贅沢な気分に浸れるだろう。ワインマニアはもちろん、ワイン好きな人へのギフトにも最適だ。

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