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第3世代iPod nano、使ってみてわかったこと(前編)レビュー(1/2 ページ)

» 2007年09月10日 11時32分 公開
[松尾公也,ITmedia]

 iPod nanoは音楽のライトユーザーにはぴったりで、わが家にも家族用として既に3台ある。売り上げでいってもiPod全モデルの中で常にトップであり、全音楽プレーヤー中のメインストリームといっていい。そんなiPod nanoの新モデルを入手したので、さっそく試してみた。

photo 新型「iPod nano」

写真と実物は大違い、驚きの質感

 触ってみてまず驚くのが、フルメタルボディの質感の高さだ。初代iPod nanoは背面こそ鏡面加工だが表面は透明アクリルを組み合わせたプラスチック製。これはこれでいいのだが、傷つきやすいという欠点があった。第2世代では背面までアルミニウムで覆い、上下のみプラスチックに変更された。

 今度の第3世代モデルは、表面は第2世代nanoと同じくアルミニウムだが、縁の部分ではなだらかなカーブを描いており、これもハイグレードな印象に一役買っている。背面は第1世代に戻って鏡面加工となった。

photophotophoto 表面アルミ/裏面鏡面加工の組み合わせとなった

 背面は従来のビデオiPod(第5世代 iPod)と同じく鏡面処理がされたステンレス。フチの部分のカーブは、てのひらに乗せたときにしっくりくる。手のひらを多少傾けてもずり落ちないような配慮がされているのではないだろうか。第2世代のアルミからステンレスに変えたのにも、そういう意味があるのではないかと推測する。

 フチがシャープになっているため、横から見たとき・持ったときには従来よりも薄いような錯覚を受けるが、スペック上の厚みは第1世代、第2世代と変わらない。

 正面から見た場合には「太ったnano」という印象を持つかもしれないが、実際に手に取り、方向を少しずつ傾けて見ると、この価格帯で買えるコンシューマデバイスとしては、かつてないほどの高級感を感じるはずだ。

photophotophoto iPod nano3世代そろい踏み。“太ったnano”のように見えるが厚みは既存モデルとほぼ同じ

 1点だけ不満があるとすれば、イヤフォンジャックの差し込み口だ。iPhoneと同じく、この切り口が斜めになっており、イヤフォンを差し込んでも裏からはジャックの部分がむき出しで見えている。これはジョブズ美学的にはちょっと格好悪いのではないか。

 一方、イヤフォンジャックとDockコネクタの位置関係は、第2世代から変更されている。というよりも、第1世代と同じ位置関係に戻ったといったほうがいいだろう。手持ちの第1世代用iPod nano Lanyardヘッドフォンを試してみたが、第3世代でもそのまま利用できる。ただし、第3世代では本体幅が広くなった分、左右のバランスは悪くなってしまうが。新型nanoに合わせて周辺機器を購入するときには気をつけておこう。

photophotophoto イヤフォンジャックの差し込み口の処理は今ひとつだと思う(左)、Dockコネクタとイヤフォンジャックの位置関係は第1世代製品とほぼ同じ。第1世代nano 用のLanyardヘッドフォンがそのまま利用できる(中、右)

パッケージから取り出す

 パッケージはiPod shuffleと同じく透明なもの。上部のシールをはがせば取りだすことができる。中には本体以外に、USBの接続ケーブルとiPod Dock用のアダプタ、そして白いイヤフォンが入っている。イヤフォンは、イヤフォン本体の根元に大きくR、Lとグレイで書かれて、おそらくケーブルの断線を防ぐためのゴム製のキャップがついている。iPhoneに使われているのと同じ世代のものだ。

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