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さらに“スマート”になったお掃除ロボ「ルンバ500シリーズ」日本上陸ロボットは「掃除に飽きない」

» 2007年09月13日 18時49分 公開
[山田祐介,ITmedia]

 セールス・オンデマンドは9月13日、アメリカのiRobotが製造する自動お掃除ロボット「ルンバ530」「ルンバ570」の販売を10月1日より開始すると発表した。直販サイトアイロボットストアでの価格は、ルンバ530が7万9800円、スケジュール機能を備えるルンバ570が9万4500円。

photo ホワイトの「ルンバ530」と、シルバー&ブラックの「ルンバ570」

 独自の人工知能システム「AWARE」と各種センサーで部屋の大きさや障害物、床の汚れ具合などを認識し、自動で掃除を行うお掃除ロボ。前モデル「ルンバ・ディスカバリー」「ルンバ・スケジューラー」と比較して、掃除能力と効率がアップしているという。

 ごみをとらえるブラシは形状を見直し、回転スピードも上げることでごみ収集率を向上させた。壁際やコーナーなどの汚れをかきだす「エッジクリーニングブラシ」と、2つのブラシでごみをかきこむ「デュアルパワーブラシ」を備えている。また、ごみを吸いとるゴム製の「密着ワイパー型吸引口」は、空気の流速をアップさせるために吸引口を1ミリにまで細め、集塵力を高めた。この「かきだす」「かきこむ」「吸いとる」という3段階の作業を行うことにより、フローリングから絨毯までさまざまな床に対応する。

photophoto 段差を検知し落下しないルンバ500シリーズ。新形状のブラシで集塵効率をアップした

 同じポイントを平均で4回は掃除するというルンバ500シリーズ。「ゴミセンサー」によって特に汚いと判断した個所は重点的に掃除を行う。階段などの段差を感知するセンサーを備え落下を防ぐほか、前方の障害物を赤外線で検知するセンサーを新たに搭載。障害物に近づくと速度を抑え、静かに接触してから方向転換するため、ボディに対する衝撃が弱まり動く様子もより“スマート”になった。掃除が完了したときや充電が必要になると「ホームベース」に戻り自動で充電を開始する。また1時間の掃除で電気代1円と、省エネ性も高い。

 ルンバ530は赤外線による“見えない壁”を作ることにより、ルンバの掃除エリアを制限できる「バーチャルウォール」が2つ付属する。ルンバ570は、掃除の時間を設定できるスケジュール機能を搭載し、リモコンを同梱した。また、バーチャルウォールを発展させた「お掃除ナビ」も2つ付属。このお掃除ナビは“見えない壁”を作るだけでなく、1部屋の掃除が完了すると“見えない壁”を解除し次の部屋に向かわせる“ゲート”としての機能も持つ。

 本体サイズは34(直径)×9(高さ)センチで、重さは約3.7キロ。約3時間の充電で、バッテリー稼働可能時間は最大90〜120分となる。カラーはルンバ530はホワイト、ルンバ570はシルバーとブラックのツートンを用意した。

photophoto 岡田美里さん(左)は、ルンバを「ルンちゃん」の愛称で可愛がっているという。家電評論家の戸井田園子さん(右)

 発表会にゲストとして登場した“カリスマ主婦”こと岡田美里さんは、「ルンバは前のモデルも愛用してたけど、新型はより静かに、たおやかに動いてとても上品。犬を2匹飼っているけど、絨毯にからまった犬の毛もしっかりとってくれる。人間と違ってロボットは“諦めない”から、とことん掃除してくれて助かります」と評価する。また同じくゲストの家電評論家・戸井田園子さんは、「ルンバは、主婦にとって“家事トモ”。大学の仕事などでうっかりご飯を作るのを忘れて夜になることがあったが、スケジュールで自動で動くルンバ(ルンバ570)の音を聞くと、今何時かわかって生活も規則的になる」と語った。

photophotophoto トークセッションの間、バーチャルウォールによって区切られたエリアをひたすら掃除するルンバ530。フロアにまかれたごみをすべて取りきった

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