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ソニー、DVDビデオに個別IDを記録する「Postscribed ID for DVD」

» 2007年09月20日 16時21分 公開
[ITmedia]

 ソニーとソニー・ディスクアンドデジタルソリューションズは9月20日、DVD-VideoならびにDVD-ROMへ個別IDを記録する技術である「ポストスクライブドID(Postscribed ID)for DVD」を開発したと発表した。

photo Postscribed ID for DVDのデータ追記パターン

 CD-ROM向けに同社が開発、レーベルゲートCDのネットワーク認証などに利用された「Postscribed ID」とほぼ同様の技術だが、CD-ROM向けではディスク信号面上に高出力半導体レーザーを利用してデータを書き込んでいたのに対し、Postscribed ID for DVDではランド領域へデータ書き込みを行う。書き込めるデータサイズも最大28バイトから最大512バイトへ拡大されている。

 ランド領域へ書き込まれるデータにはエラー訂正情報も含まれており、ディスクはDVD規格(DVD Specification for Read Only Disc)に準拠する。そのため、ほぼすべての既存のDVDドライブでファームウェアなどの変更なしでIDデータの読み出しが可能になるという。

 書き込むデータについては、想定する利用法にあわせた任意のものが書き込み可能で、シリアル番号などを記録すればユーザー登録/認証やユーザー個々に特化したサービスなどの提供が可能となる。なお、書き込まれたデータの利用に関しては、その使用目的にあわせた専用ソフトウェアとなる。

 対応OSはWindows2000/XP/Vista、Macintosh OSX(10.2以降)。

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