お手軽アンケートツール「QuickPoll」。今回は新型の登場で盛り上がるiPodについて「いま欲しい周辺機器は?」と聞いてみた。
お題の提示が新ファミリーの発表前だったので、結果として質問としてはイマイチになってしまった感は否めないが、いま欲しい(今使っているiPodに組み合わせたい)周辺機器について回答してくれたものとして話を進めたい。
投票の結果、1位は30%以上の支持を集めた「イヤフォン/ヘッドフォン」となった。ポータブルオーディオプレーヤーとしての利用スタイルを変えず、もっとも交換した実感が得られるアイテムのひとつなので、予想通りといえば予想通りの結果だ。
鮮やかな色彩をバックにシルエットが踊るCMの影響もあり、「iPodといえば白いイヤフォン」というイメージは確かに存在する。その白いヘッドフォン、標準添付されるものとしては悪くないがやはりそこは標準添付品の悲しさ、オーディオメーカーが単体で販売する「オーディオ製品」に比べるとどうしても見劣りする部分があるのも事実だ。
そうなると社外品を物色することになるのだが、そこからがある意味面白く、大変なところ。普及価格帯といわれる製品ではさほど感じられないが、ある程度の価格帯に手を出し始めると、指先に乗る程度の小さなイヤフォンでも、製品それぞれに明確なキャラクターの違いがあることに気が付くだろう。
同時にその違いは「絶対的な良しあし」ではないことにも気が付くはず。聴く音楽はロックかポップスかクラシックか。聞く環境は室内か移動中の電車内かはたまた歩行中か。自分の好みはガッツリ響く低音なのかそれとも伸びやかな高音なのか――無数の要素を総合して初めて、そのイヤフォンが自分に良いか悪いかが決まる。
オーディオを趣味とするひとからすれば当たり前のことかも知れないが、音源といえばCDが当たり前の環境に育ち、聴く音楽のほとんどがデジタル音源の世代からすれば、人間の感覚に直結する「音」がこれほどまでに自分の意図で変わっていく様は爽快、快感ですらあるはず。
ただ、感覚の問題であるが故にオーディオ選びに絶対的な正解はない。イヤフォン/ヘッドフォン選びも同じだ。自分が満足できれば、それが「良い」のだ。標準の白いイヤフォンが大好きな人もいるだろうし、コレでないととお気に入りを使い込む人もいるだろう。TPOに応じて各種のイヤフォン/ヘッドフォンを使い分ける人もいるだろう。
しかし、「白いイヤフォンの音」しか知らないというのは少しもったいない気がする。ここでは音の変化のみを語ってきたが、イヤフォン/ヘッドフォンを交換すれば装着感も変わる。音に変化は感じられなくても、交換することでより快適なリスニングが可能になる可能性もあるのだ。
結果的に元の方がよかったということになっても、一度は「白」以外のイヤフォン/ヘッドフォンを試してみてはどうだろうか。
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