ソニーブースの見どころは、なんといっても有機ELテレビ「XEL-1」。同社が有機ELに積極的なことはPDA“CILE”への搭載をはじめ、International CESや国際フラットパネルディスプレイ展(Display 2007)での展示で明らかだが、「テレビ」としての姿を見せるのは初めてということもあり、来場者の関心は非常に高い(関連記事:ソニー、世界初の有機ELテレビを12月発売、世界初の有機ELテレビ、ソニー「XEL-1」)。
XEL-1は11V型の有機ELパネル「ORGANIC PANEL」を搭載。自発光方式でバックライトなどの別途光源を必要としないため、最薄部約3ミリという薄さを実現している。台座部分にはHDMI/USB/ヘッドフォン/LAN/アンテナの各端子とメモリースティックスロット、テレビ受信用のロッドアンテナを備えており、「プレミアムな卓上テレビ」としての利用が想定されている。
パネルの解像度は960×540ピクセル。有効画面サイズは251(幅)×141(高さ)×287(対角)ミリ。コントラスト比(全白/全黒比の暗所コントラスト)は「100万:1以上」で、輝度は600カンデラ/平方メートル。色再現性もNTSC比110%と高く、応答速度も「マイクロ秒レベル」と高速だ。
インパクトでは有機ELテレビに押された感もあるが、Blu-ray Discレコーダーや「ワンセグウォークマン」といった注目製品も数多い。11月8日に発売開始を控えたMPEG-4 AVC/H.264エンコーダーを内蔵した新BDレコーダー「BDZ-X90/L90/T70/T50」(関連記事:「今後はすべてBD」――ソニーがBDレコーダー4機種を発表、たっぶり録画に高速ダビング、ソニーの新Blu-rayレコーダー詳報)ももちろん展示されており、Blu-ray Discを軸に据えたハイビジョン映像の楽しみ方の提案が行われている。
薄型テレビ「BRAVIA」のコーナーでは、先日発表されたハイエンドの「Xシリーズ」をはじめとするシリーズラインアップを展示。同社薄型テレビでは最大サイズとなる70V型の「KDL-70X7000」も来場者の注目を集めている(関連記事:ソニー、大画面70V型含む「第3章」のBRAVIA新モデル)。また、XEL-1につぐほどに来場者の関心を集めているが“Rolly”の展示コーナー(関連記事:ソニーのiPodキラー?「Rolly」が正式発表、動画で見る「Rolly」)。
“サウンドエンターテインメントプレーヤー”「Rolly」はフラッシュメモリプレーヤーに分類される製品だが、ユニークな“踊る”という機能を備えており、その魅力はやはり実物を見ないとなかなか伝わりにくい。くるくると愛らしく踊るRollyを来場者は温かい目で見守っていた。
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