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電池を外さずに充電できる「エコ電池充電キット」橘十徳の「自腹ですがなにか?」第13回(1/2 ページ)

» 2007年10月09日 10時45分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 気付けばワタクシの身の回りには、充電池が溢れている。中でも最も使用頻度が高いのは、単三形のニッケル水素充電池だ。しかしこのタイプの充電池は、充電するときにいちいち取り出して充電器にセットしなければならない。携帯電話や電気シェーバーのように、充電スタンドに置くだけで充電できる機器に比べると面倒だ。そんなことを考えていたら面白い機器を見つけた。アークという会社が発売している「エコ電池充電キット」(型番:AC-001)だ。

photo 「エコ電池充電キット」。パッケージにはブリスターパックの単三形充電池が入っている

ケースから取り出さずに充電可能

 「エコ電池充電キット」は、電磁誘導を利用した非接触型の充電池と充電器のセットだ。非接触型の充電池とは、その名の通り電池と充電器を接触することなく充電できる電池のこと。電気接点を介さずに済むので、接点が汚れて導通不良になったり、水に濡れてショートしたりする心配がない。

 そして最大のメリットは、機器から電池を外に取り出すことなく、そのまま置くだけで充電できる点にある。専用電池を使った機器ならば充電スタンドが用意されていたりするが、単三形などの汎用電池を使った機器ではそんな芸当はできない。しかしこの商品を使えば、置くだけで充電できる環境が手に入るという。日頃から単三形充電池を愛用しているワタクシとしては、これは買うしかない。

 購入はインターネット上の健康食品を扱う某ショップが送料込み6480円と最も安かったので、ここで買うことにした。商品名で検索すればさまざまな店が扱っているので、買いたい人は色々と探してみるのをオススメする。届いた段ボールを明けてみると、透明なパッケージの中にブリスターパックに入った単三形電池が2本ずつ3セット入っている。

photophoto 充電器本体。左側にスイッチがある(左)。上から見たところ。電池をセットするための丸い格子がある

 充電器は黒い筒状の形をしており、横に小さなスイッチがある。全体的に質感は低く、安っぽい印象だ。今までにない新しい商品なのだから、もう少し未来を感じさせるようなデザインにしてほしかった。

充電中は電池搭載のランプが点灯

 充電方式は従来と違うものの、電池そのものはあくまでもニッケル水素充電池なので、使う前に充電する必要がある。説明書によると、この電池は500回の充放電が可能で、充電時間の目安は約11時間。「14時間以内にスイッチを切り充電を終了してください」と書いてあるので、自動的にスイッチが切れるわけではないようだ。

photophoto 「置く電池」というラベルに包まれた充電池(左)。電池をセットしたところ(右)

 また、充電終了時に表示ランプが消えるわけでもない。これではうっかりスイッチを切り忘れることが多発するのではないかと思う。また、電池の容量が何mAなのかが説明書にも電池にも記載されていないのは不親切だ。このような不便があると、せっかくの非接触型の使い勝手の良さをスポイルしてしまうので、ぜひ改良と情報表示を求めたい。

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