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14歳からシルバーまで、メディカルチェアの新提案「sogno」喜多デザインで登場

» 2007年10月16日 19時46分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 ファミリーは10月16日、家庭用マッサージチェアのハイエンドモデル「sogno」(ソーニョ、型番:FMC-10000)を発表した。マッサージ機能の充実はもちろん、ストレッチやリラクゼーションといった新しい用途を提案する意欲作だ。子ども向けのマッサージコースまで備えている。11月発売予定で、価格はオープンプライス。店頭では50万円を切る程度になる見込みだ。

photo 「FMC-10000」。カラーリングは、写真のアイボリーのほか、ダークグレー、グリーン、レッド、ベージュ、ブラウンの6種類を用意する(アイボリーとダークグレーを除く4色は受注生産)

 デザインは、シャープの「AQUOS」シリーズなどで知られるインダストリアルデザイナー・喜多俊之氏を起用。ゴツイ印象になりがちのマッサージチェアをエレガントにまとめた。外形寸法は、850(幅)×1390(奥行き)×1210ミリ。重量は約130キログラム。カラーリングは6種類あり、写真のアイボリーのほか、ダークグレー、グリーン、レッド、ベージュ、ブラウンをラインアップしている。ただし、アイボリーとダークグレーを除く4色は受注生産となる。

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 マッサージは、もみ玉とエアーバッグのハイブリッドタイプ。もみ玉を押し出す機構にもエアーバッグを採用してやさしい揉み心地を実現した。搭載するエアーバッグは55個に及び、初めて枕部にもエアーバッグを搭載。これにより、首を両側から引き上げるように持ち上げ、掴んで引く「指圧ひきもみ」という手技が可能になった。もみ玉は、上下ストロークが約72センチあり、肩から腰までを幅広くカバー。押し出し幅も約7センチと深く、しっかりと指圧が行える。

photophotophoto 「指圧ひきもみ」の動き

 複数のエアーバッグを使い、指先から腕の付け根までをもみほぐす「フル・アームマッサージ」も新しい機能だ。従来もアームレストを使って指先から腕にかけてマッサージする製品はあったが、上腕部を含む腕全体をカバーした製品は初。肩や腕のサイズに合わせて調節できる可動式ユニットが両サイドから包み込むように腕をカバーし、中にあるエアーバッグで圧力を加える。

 また、マッサージ以外に2つのコースを設けている点もsognoの特徴だ。そのうちの1つ「ストレッチコース」機能は、現行モデル「FMC-8000」に搭載したストレッチ機能を進化させたもの。背もたれがリクライニングしながらフット部が昇降。肩と足をエアーセルが掴んで引き下げ、適度な“上体反らし”となる。

photophoto 上腕部を含む腕全体をもみほぐす「フル・アームマッサージ」(左)。「ストレッチコース」(右)

 1/fゆらぎを利用した「ゆらぎコース」はリラクゼーションのコースだ。ゆらぎコースは、マッサージ師がマッサージを終えた後にする動作にヒントを得て開発したというもので、座面が左右“8”字に揺れる“座ゆれ”とともに、両側から腰を適度に圧迫する。リズミカルな動きは「まさに大人のゆりかご」(同社)という。

 「sognoは、イタリア語で“夢”という意味。そのとおり、マッサージ機能だけではなく、ストレッチやリラクゼーションといった多様な目的に使える、高い満足度を追求した製品」(ファミリーの稲田二千武社長)。

 また、ストレッチなど“利用時間を増やす”機能にくわえ、利用者を増やす機能も追加した。主に第二次成長期の子どもたちを対象とした「ヤングプログラム」だ。「パソコンなどの普及により、中高生のおよそ3割が肩コリや腰痛などを訴えている。現代を生きる子ども達のために、体に負担の少ない低刺激マッサージプログラムを用意した」。

 ヤングプログラムは、筋肉のコリや筋肉痛の緩和が目的のため、叩き動作は極力減らし、敏感といわれる手先や足裏への刺激も排除した。「揉む」というより「やさしくさする感覚」でマッサージを行うという。

 「重要なのは、家族で使えること。メディカルチェアは、いずれテレビと同じような家庭の必需品になってくると思う」(同氏)。

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