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インタビュー2007年10月24日 08時30分 更新
インタビュー:iTunesの“トライアングル”は変わらない (2/2)――iTunes Storeが開始されて2年以上が経過しましたが、音楽業界にはどのような影響を与えたと感じていますか? ベル氏: スタート直後は実験的・先進的な取り組みと思われたかも知れませんが、音楽文化/音楽ビジネスのいずれにも定着したと思っています。周囲も変化しており、レーベルやアーティストから「一緒に取り組みたい」という話を聞く機会も増えました。 ――それでも、ソニー・ミュージックエンタテイメント(SME)の楽曲はまだiTunes Storeで購入できませんが……。 ベル氏: 開始した時から、レーベルやミュージシャンに対して扉は開け続けています。私たちのスタンスは変わっていないのです。SMEに対しても同様です。扉は開いています。 ――日本ではつい先日、auとソフトバンクモバイルがPC向けの音楽配信サイトと携帯電話を連携させる新サービスを発表しています。これまで日本の音楽配信は「PC向け」「携帯向け」と明確に分かれていましたが、これらの開始でその線引きは曖昧になることが予想されます。これらをふまえ、「携帯電話向け音楽配信」の市場をどう分析しますか? ベル氏: 確かに携帯電話向け音楽配信の市場が日本で大きなことは理解しています。ですが、ユーザーは携帯電話とiPodの双方を持ち歩いています。音楽を楽しむ上でiPodは非常に便利なデバイスであり、ベストなミュージックプレーヤーだからこそ、使い分けられていると考えます。 ――ソフトバンクモバイルのサービスでは、複数のPC向け音楽配信サイトからダウンロードした楽曲を携帯で楽しめるようになっています。音楽配信サイトのひとつとして、iTunes Storeを日本で携帯電話向けに提供する可能性はありますか? ベル氏: 将来をアナウンスすることはないのですが(笑)。サービス(iTunes Store)/ハードウェア(iPod)/ソフトウェア(iTunes)のトライアングルソリューションは非常に良くできていると思っています。そのデザインを崩さないのは最低条件であり、基本的にはその枠組みの中で発展させていくつもりです。 ――DRMという技術的な「枠」を取り払ったiTunes Plusはそのトライアングルを崩してしまうのではないですか? ベル氏: そうは思いません。シームレスな経験をしてもらうのが第一であり、DRMフリーを私たちの側から強くアナウンスもしていません。「テクノロジーによる制限を気にせず、シームレスにiTunes Storeを利用してもらう」という意味ではiTunes Plusの提供が、トライアングルを崩しているとは思いません。 ――iTunes Storeが存在感を増しているのは感じますが、あくまでもネットワークサービスという域を出ていません。直販のみだったDellが「DELL Real Site」のような展示/販売スペースを展開したように、「リアル iTunes Store」が出現する可能性はありますか? ベル氏: No(笑)。北米エリアではStarbucksという実際の店舗でiTunes Wi-Fi Music Storeをアピールする取り組みはありますが、それ以上は考えていません。世の中全体がデジタル化しているなか、具体的な店舗を持ったり、コーナーをもつ必要性は薄いと思います。 関連記事
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