一方、セイコーエプソンは10月15日に発表した8インチの有機ELディスプレイを展示していた(→関連記事)。スペックは800×480ピクセルで200カンデラ、コントラスト比が10万:1以上。発光材料の改善と独自素子構造の開発により、5万時間以上(輝度が半減するまで)を実現している。黒の再現性に優れるというメリットを生かし、ベゼルの黒と映像のバックが一体化するデモ映像を流していた。
同社では3種類の応用例を展示していたが、画面サイズはいずれも8インチ。これは車載用を前提にしたためで、既に小規模量産用の開発製造ラインが稼働しているという。量産出荷は「2年後をメドに検討していく」。
サムスンやエプソンではサイズ的に不満だという人は、台湾CHI MEI OPTOELECTRONICS(CMO)ブースを覗いてほしい。1366×768ピクセルながら25インチサイズのAMOLEDテレビが展示されている。
スペックは、コントラスト比が1万:1、輝度は350カンデラ。デモ映像に映画を使用していることからもわかるように、テレビ用途を中心に実用化を検討中。同社では、25インチ以上のサイズを前提に2010年頃の量産を目指しているという。
「FPD International 2007」の開催期間は26日金曜日まで(10時〜17時)。入場料は2000円だ。
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