本物のサラウンドを手軽に――薄型テレビ時代の新5.1chラックシステム「YSP-LC4000」(1/3 ページ)

ヤマハのシアターラックシステム「YSP-LC4000」は、“本物のサラウンド”だけでしか体験できない5.1ch空間を、ラックシステムというもっともシンプルな形態で楽しめる薄型テレビ時代にふさわしい製品だ。

» 2007年11月01日 00時00分 公開
[本田雅一,PR/ITmedia]
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 薄型テレビが普及するとともに、密かなヒット商品となってきているオーディオ製品がある。それがテレビの置き台とAVラック、それにアンプ・スピーカーをまとめたシアターラックシステムだ。

 薄型テレビは読んで字のごとく、薄型を活用したデザインもひとつの訴求点になっている。しかし、絵画の額を模したような洗練されたデザインを目指すほどに、一方で失われる要素がある。それが音質だ。

 スピーカーは薄く、スッキリとしたデザインになるほどにスピーカーに割ける容量が小さくなり、音は貧弱になっていく。もちろん、製品ごとの良し悪しはあるが、“程度”の差ぐらいでしかない場合がほとんどだ。

 その一方、薄型テレビの進歩とハイビジョン放送の普及により、大画面への引き伸ばしに堪えうる高画質が“当たり前”になっている。当初は高画質に満足していても、使っているうちに“高画質”と“低音質”のギャップの大きさに気付いてくるだろう。画質が上がれば、それに見合うだけの立派な音も欲しくなる。冒頭で述べたシアターラックシステムへのニーズは、こういった薄型テレビのクオリティのギャップに起因するのだ。

 では、どのような製品を選ぶのがいいのだろうか? ここで紹介する「YSP-LC4000」は、まさにそうした疑問に対するヤマハの回答と言えるだろう。

photophoto YSPシアターラックシステム「YSP-LC4000」。カラーはブラックとシルバーの2色をラインアップ。オープンプライス(市場想定価格は23万8000円前後)

“リアル”サラウンドと“バーチャル”サラウンド

 テレビの音声に必要な要素は何だろうか? もちろん、音楽鑑賞にも堪えうる高音質であればベストだが、“テレビを楽しむ”ことに特化するのであれば、筆者は3つの要素を挙げる。

 まず、大画面の映像に見合う大きな音場を生み出す「サラウンド空間を生み出せる」こと。番組にもよるが、デジタル放送では映画、コンサート、スポーツ中継などで5.1チャンネルのサラウンド音声で放映されることが増えてきている。

 これに限らなくとも、Dolby ProLogic IIxなどの技術を使えば、あらゆる音声ソースを7.1チャンネル化することが可能だ。このサラウンド音声によって生み出される広く密度の高い音場空間を描き出せるサウンドシステムであって欲しい。

 もうひとつは「セリフの聴き取りやすさ」。ドラマ番組、映画はもちろん、バラエティやニュースなどでも、セリフが聴きやすいと、テレビを見るのがずっと楽になる。

 そして最後に、「気持ちよく聴けるエリアが広いこと」。テレビは1人だけで見るものではない。家族全員、あるいは友人を招いた時にも、全員がストレスなく気持ちよい音場に浸れることが大切だ。

 シアターラックシステムの多くは、ラックシステムならではの容量の大きなステレオスピーカーを用い、テレビ本体内蔵スピーカーよりも良い音質で音を聴かせてくれるが、サラウンド音場を作り出す場合はバーチャルサラウンド技術に頼らざるを得ない。

 バーチャル、つまり仮想サラウンドというのは、サラウンド音声成分の位相(耳に届く微妙な時間差)を制御し、あたかも発音している方向とは異なるところから音が出ているように錯覚させる技術だ。

 しかしバーチャルサラウンドにはいくつかの問題がある。ひとつは右のスピーカーから位相を制御した音を右の耳に聴かせるために発音させても、多少は左の耳からも聴こえてしまう。これ以外にも様々な制約があり、音の包囲感は希薄になりがちだ。

 加えて位相を正しく制御するためには、リスナーの場所が一定でなければならない。複数の人で聴くには適しておらず、また、1人で楽しむ場合でもスイートスポットから動くと音場感が急速に萎んでしまう。

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 ところが、YSP-LC4000が採用している「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術は、指向性の強い40個もの小型スピーカーを並べ、音を放出する角度を自動調整。壁からの反射を用いてサラウンド音場を作り出す。リアスピーカーなしに、リアル、つまり本物の5.1チャンネルサラウンド環境を作り出せるのだ。

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提供:ヤマハエレクトロニクスマーケティング株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2007年11月30日