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ダビング10、言いたいコトを伝えるにはLifeStyle Weekly Access Top10

» 2007年11月12日 16時56分 公開
[渡邊宏,ITmedia]

 貯金箱に著作権、2ジャンル(?)の話題が大半を占めた今回のトップ10。ここまで領域の離れた話題をまとめて網羅するあたりがLifeStyleの面目躍如というべきか。

 さて、後者の記事である、小寺氏×椎名氏の対談は多くの読者の関心を集めたようで、いくつかの意見が寄せられた。ワンテーマに絞った対談ではなかったため、寄せられた意見は非常に多岐にわたる内容だったが、やはり近日中にでも対応機器が登場する可能性のあるダビング10についての意見が目立った。

 「ドラマを焼き増しして友人に配る、とか、アナログ出力をキャプチャしてネットに上げるといった行為を蔓延させるだけで、真のユーザニーズにはまったく答えていない」「消費者が望んでいるのは同じものを何枚も、ではなく、同じ物をメディアが変わっても持っていたいということ」「問題はメディアチェンジができないこと」「問題のネットへの流出を可能にしてしまうのでは? 一般ユーザにはあんまりメリットなくて悪意ある者に大きなメリットある緩和って何を考えてる?」

 インターネットメディアへの投稿なので、“分かっている”ユーザーからの意見という可能性は高いが、レコーダーを利用ではなく活用するレベルのひとたちが、こうした感想を抱くことに筆者は何ら違和感を感じない。それに、対談内で小寺氏も指摘していたが、消費者代表として委員会へ参加してるひとが、録画を楽しむ「利用者の代表でない」ことを指摘する声もあった。

 なかなかこれといった正解を提示しにくい問題ではあるが、録音録画の「利用者」として自分の声を届ける機会は用意されている。それがパブリックコメントだ(「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集の実施について)。コピーワンス問題だけではなく、ダウンロード違法化や著作権延長、私的複製の範囲まで問題は多岐にわたっている。締め切りは11月15日とあまり時間は残されていないが、メールでの意見投稿も可能なので、まだ間に合う。

 ダビング10や私的録音録画問題について、いろいろと言いたいひとは多いかと思う。友人知人と議論するのもいいが、パブコメとして提出すれば、その声は仲間内だけではなく委員会へ、大げさに言えば政治の世界へ届くことになる。難しいフォーマットがあるわけでもないので、意見を持つひとはぜひともチャレンジしてもらいたいと思う。

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