タッチパネルはNシリーズから搭載が始まりTシリーズへ波及したが、本製品はほかにも別シリーズからの要素転用が行われている。それが「DSC-G1」で行われた大容量メモリの搭載で、本製品ではDSC-G1の倍、4Gバイトという大容量メモリを搭載することで、最大約4万枚の画像が保存できる(→レビュー:撮った写真を持ち歩ける“アルバムカメラ”――サイバーショット「DSC-G1」)。
DSC-G1は3.5型(VGA)の高精細液晶、DLNA/無線LAN対応、高度な検索機能などが特徴だったが、サイズもコンパクトデジカメとしては大きなものとなってしまった。DSC-T2では無線LANや検索機能などが省かれたものの、メモリ容量は倍の4Gバイトに拡大、サイズもコンパクトデジカメとして一般的なサイズになっている。
4Gバイトといえば、ほとんど別途メモリカードがいらないレベル。VGAモードでの撮影で約2万4000枚、付属ソフトの「Picture Motion Browser」でPCからVGAサイズの画像を転送すれば約4万枚の画像を収納できる。DSC-T2で利用できるメモリースティック PRO Duoは現時点の最大容量が8Gバイトなので、それと組み合わせれば最大12Gバイトのメモリが利用できることになる。
DSC-G1ほど高機能ではないが強力な画像管理機能を搭載。通常のサムネイル表示に加え、カレンダー表示とアルバム機能に対応。カレンダー表示では、写真のある日付には画像が表示され、指でタッチするとその日に撮影した画像がサムネイルで表示されるため、分かりやすい。
アルバム表示は通常、撮影日ごとに分けられているが、Picture Motion Browserを使うことで、PCで管理している画像を転送して閲覧することもでき、その際には画像を保存しているフォルダ名をアルバムとして転送できる。また、画像転送時にはサイズをVGAまたはHDTV(1920×1080)サイズに縮小することも可能だ。
DSC-T2で撮影した画像(最大サイズは3264×2448)をいったんPCに取り込んだ後、HDTVやVGAサイズに変換してカメラへ転送したり、これまでPCにため込んだ画像をDSC-T2に転送してもいい。欲を言えば、せっかく撮影ができる「カメラ」なのだから、撮影時にフル解像度(3264×2448)の画像はメモリースティックに、同時にVGA(HDTV)サイズの画像を内蔵メモリに保存する(あるいはその逆でも)ようにできたら良かったかもしれない。
また、再生画面で「MENU」――「ハート」とアイコンをタッチし、表示中の画像を「お気に入り」に登録すると、アルバム表示から目的の画像を素早く呼び出せる。大量の画像が保存できるので、こまめにお気に入り登録しておく方が利便性は高い。積極的に使いたい機能だ。
ちょっと珍しい機能が「シェアマーク」機能。マークされた画像はPCと接続した際にWebサイトへのアップロード用としてリストアップされるのだが、これはPicture Motion Browserがインストールされていなくても同様に利用できる。そのわけは、カメラ内部に搭載されたソフトウェア「PMB Portable」。USB接続されたPCにPicture Motion Browserがインストールされていなくても、PMB Portableが機能してマークされた画像の一覧表示表示やWebサイトへのアップロードを行ってくれる。外出先のPCにつないで利用する際に便利そうだ。
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