レビュー

レビュー:変わらない大切さ――「GR DIGITAL II」 (1/6)

伝説の名機「GR」の名を冠したコンパクトデジカメとして人気を博した「GR DIGITAL」が「GR DIGITAL II」に進化した。どこが変わって、どこが変わらない?

 リコーから高級コンパクトデジタルカメラの2代目となる「GR DIGITAL II」が登場した。初代GR DIGITALから2年。今回登場したGR DIGITAL IIはどこが変わって、どこが変わらなかったのだろうか。

photo リコーの高級コンパクトデジカメの2代目「GR DIGITAL II」

あの高級コンパクトの2代目

 GR DIGITALといえば、コンパクトフィルムカメラ「GRシリーズ」のデジタル版として2005年に登場。35ミリ判換算で28ミリという広角単焦点レンズに高級感のある薄型コンパクトな筐体を採用し、高画質を追求した高級コンパクトデジカメとして新たな市場を開拓した。

リコー「GR DIGITAL」発表 28ミリ相当F2.4単焦点コンパクト

「伝説のGR」がデジタルで帰ってきた

レビュー:いつでもポケットに写真の楽しみを――リコー「GR DIGITAL」

 特に広角単焦点レンズという割り切りは、撮影の楽しさ、醍醐味を実感できるという大きな特徴を引き出していた。また、ボディがコンパクトなため手軽に持ち歩いて撮影でき、マニュアルで本格的な撮影もこなせるという懐の深さも備えていた。

 こうしたGR DIGITALは写真好きには高い評価を得たものの、爆発的なヒットとはならなかった。デジタル一眼レフの低価格化と普及が急速に進み、結果的に低価格デジタル一眼レフ並みの価格になってしまったことや高級コンパクトデジカメの位置づけがあいまいになったこともその要因だろう。

 しかし、GR DIGITALにはほかにはない魅力が詰まっていた。高画質を追求したコンパクトデジカメは、(発売当時は特に)ほとんどなく、GR DIGITALが狙った方向性は決して間違っていないと筆者は信じる。

 そんなGR DIGITALの後継機種となるGR DIGITAL IIだが、ある意味GR DIGITAL自体が完成されたカメラだったからか、違いはさほどない。もともと、高級(=本格)コンパクトデジカメを目指しただけあって、遊びの機能はほとんどなく、フィルムカメラ的な撮影に特化している。その分、新機能の追加しづらいカメラではあるが、逆に従来の機能をブラッシュアップすることに注力した結果が新製品に結実している。

 GR DIGITAL IIは新開発の画像エンジン「GRエンジンII」を搭載。解像感・階調特性・彩度はそのままに、大幅な低ノイズ化を実現したという。撮像素子は1/1.75型有効約1001万画素CCDを採用。先代のGR DIGITALが1/1.8型813万画素だったから高画素化が図られた。同社「Caplio GX100」とスペック的には同じCCDのようだ。

 撮像素子に関しては順当なスペックアップだ。先代に比べてサイズはほとんど変わらずに高画素化されたため、ダイナミックレンジなどの性能は必然的に低下する。ここをいかにクリアするかが開発の大きな目標となるが、使ってみた印象では、GR DIGITALとの差は特に感じない。GR DIGITALと変わらない画質で解像度が増したと考えていいだろう。

 GRシリーズといえば肝はレンズ。レンズ自体はGR DIGITALと同じ35ミリ判換算28ミリ、F2.4の「GRレンズ」を搭載。このレンズ自体はすでにGR DIGITALで定評があったものなので安心感がある。個人的にかなり気に入ったのが動作音が小さくなった点。リコーのコンパクトデジカメといえば、AF時の「ジージー」という動作音が気になるのだが、無音とはいかないものの、はかなり小さくなっている。

photo 28ミリ・F2.4という広角で明るいレンズ

 レンズ自体の性能は変わらないのは少し残念な部分ではあるが、十分な画質が得られるという判断なのだろう。28ミリ・F2.4というスペックは使いやすく便利なレベル。もう少し広角でもいいような気もするが、このあたりは人によって意見は異なるだろう。

使い勝手を向上させるデザイン変更

 外観のデザインは先代とほとんど変わらない。正面から見るとボディ表面の仕上げもグリップのゴムもロゴも変わらない。外観上の違いといえば、正面から見てレンズ左上にあった外光パッシブAF用の窓がなくなった程度。

photophoto 電源オフ(左)とオン(右)。レンズ左上のAF用窓がなくなっている以外の変化はない

関連キーワード

リコー | デジカメ | デジタルカメラ


       1|2|3|4|5|6 次のページへ

Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.


Special

おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

新型Core i5/i3搭載PC発売開始!
HD再生も可能なグラフィックス・コアを備えた最新モデル!

ノートモデルが続々と新発売
Core i7搭載ハイエンドノートから激安ネットブックまで!

キャリアアップ

ピックアップ

news009.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ09年秋冬モデル、価格を比較
年末商戦向けに展開されている、各社高級コンパクトデジカメの価格を比較した。注目されるのはあえて高画素化の道を選択しなかったモデルだ。

index.jpg ビデオカメラ特集
デジタルビデオカメラは既に“フルHDは当たり前”となってきた。最新機種のレビューでフルHDに次ぐ、新たな選択肢を探してみよう。

news021.jpg 価格比較:「1万チョイまで」で幸せになるカナル型イヤフォン16選
ポータブルオーディオの最も簡単かつ効果的なチューニングはイヤフォンの変更。最近ではバリエーションも充実しており、ちょっと財布のひもを緩めればシアワセになれる。今回は人気のカナル型を集めてみた。

news022.jpg 価格比較:夏の水辺はコレで撮る――今夏の防水デジカメ徹底チェック(後編)
今年は防水デジカメの当たり年。今シーズンに登場した防水デジカメの仕様と価格を比較する。

news065.jpg 価格比較:高級コンパクトデジカメ、価格を比較
最近ではハイビジョン動画や個人認識、さらには超高速連写など、デジタルであることを前面に押し出した製品も増えているが、“撮ることの楽しさ”を前面に押し出した高級コンパクトデジカメもいちジャンルを築いている。各社製品の価格を比較した。

news097.jpg 価格比較:充実のエントリーデジタル一眼、価格を比較
最新のエントリー向けデジタル一眼は撮像素子も10メガを越えたほか、ライブビューやHD動画機能なども備えており、その充実ぶりは目を見張る。お買い得感の高いダブルズームキットで価格を比較した。

news102.jpg 価格比較:ハイアマ向けミドルクラス一眼、価格を比較
撮像素子はAPS-Cサイズながら、各種装備やスペックを充実させた中級デジタル一眼レフの価格を比較した。エントリー向けに比べやや高価にはなるが、いわゆる写真愛好家を対象とした製品だけに、充実した製品がそろっている。

news063.jpg 価格比較:あこがれを手に入れる、フルサイズ一眼の価格を比較
これまでフルサイズ機といえば、プロ向けの高価な製品しか存在していなかったが、今では少し背伸びをすれば狙える。とはいえまだまだ高価。最新価格のチェックは欠かさずにいたい。

news038.jpg 価格比較:エコポイント活用、ハイエンド機も充実の50V型以上テレビ価格一覧
50V型以上ともなると、各社のハイエンドモデルと録画機能付きテレビのオンパレード。プラズマテレビも選択肢が増え、画質・機能ともに充実した製品が並ぶ。

news098.jpg 価格比較:エコポイント活用、満足度の高い46V/47V型テレビ価格一覧
“価格比較”3回目は、46V型と47V型に注目。液晶テレビではプレミアムモデルの比率が高まり、プラズマテレビも選択肢が増えてくる。画質や機能は欲ばりたいが、出費はなるべく抑えたい――そんな人にぴったりのサイズだ。

news111.jpg 価格比較:エコポイント活用、売れ筋40V/42V型テレビ価格一覧
売れ筋の40V型、42V型の薄型テレビからエコポイント対象製品を取り上げ、実売価格を比較する。エコポイントは2万3000点。

news073.jpg 価格比較:エコポイント活用、最新37V型テレビの価格一覧
前回の40V型/42V型に続き、今回は1まわり小さい37V型を取り上げる。最新注目機種の中から、エコポイント対象製品をピックアップ。

news104.jpg 価格比較:エコポイント活用、録画対応モデルも充実の32V型テレビ価格一覧
リビングルームのメインテレビとして、また書斎や寝室におくパーソナルテレビとしても注目される32V型液晶テレビ。ここ1年ほどで倍速駆動や録画機能を備えた製品が増えているのも特徴だ。今回は各社のエコポイント対応製品16機種をリストアップ。

news092.jpg 価格比較:エコポイント活用、個室にちょうどいい26V型以下の液晶テレビを比較
パーソナルサイズと位置づけられる26V型以下だが、最近は上位モデルの機能を一部取り込む形で個性的な製品が増えている。個室やベッドルームなど、シチュエーションに合わせて検討したい。