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トヨタ、バイオリンロボットと移動支援ロボットを開発

» 2007年12月06日 18時38分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は12月6日、同社が開発を進めている「トヨタ・パートナーロボット」の将来に向けた取り組みを発表した。また同時に、「モビリティロボット」「バイオリン演奏ロボット」という2つの新型ロボットを公開している。

photo 「モビリティロボット」

 「モビリティロボット」は、「近距離のパーソナル移動支援」を主眼に開発したもので、左右独立して車輪を上下する機構により、段差や斜面(10度まで)でも安定した走行を可能にした。最大速度は時速6キロメートル。1時間の充電でおよそ20キロメートル走行できる。

 また屋内での自律移動機能や使用者に追従する機能も備えており、呼び出しに応じて移動したり、荷物を積載してポーターとして利用することも可能。2008年後半から同社関連施設で実用化に向けたトライアルを実施する計画だ。

photo 「バイオリン演奏ロボット」

 一方の「バイオリン演奏ロボット」は、両手・両腕を協調させてバイオリンの演奏が行える二足歩行タイプのロボットだ。人間と同じように繊細な弓の運びや力加減を再現しており、左手でビブラートをかけることもできる。身長は152センチ2ミリ、体重は56キログラム。

 ただし目的は演奏だけではなく、汎用的に道具を使うことを目指したものだ。将来的には、「家事支援」や「介護・医療支援」といった領域に向け、「さらに汎用的に道具を使えるよう、腕や指の自由度を増やすなど高機能化に向けた開発を行う」(同社)。


 トヨタでは、「パートナーロボット」の活躍するフィールドとして「家事支援」「介護・医療支援」「製造・モノづくり支援」「近距離のパーソナル移動支援」という4つの領域を設定して開発を進めている。2005年の「愛・地球博」では、「トランペット演奏ロボット」や搭乗2足歩行型モビリティ「i-foot」など複数のロボットを公開。また今年8月には案内ロボット「TPR-ROBINA」(ロビーナ)を発表し、トヨタ会館で運用を開始している。

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