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ちょっと気になるネットの話題「ねとらぼ」
レビュー2007年12月20日 08時00分 更新
HDMI 1.3a対応AVアンプレビュー特集:「すべて高音質で」の欲張りさんも満足――ソニー「TA-DA5300ES」 (3/3)微妙なニュアンスを伝える素直な音色が魅力音に関しても外見と同じくこれまた好印象。20万円超の価格に見合う、素晴らしいクオリティーを有している。とにかく音色が素直で、特に中域から高域方向への粒のそろいが抜群。耳当たりが良く、それでいてスピーディーな中高音が部屋いっぱいに広がってくれる。その素直さが功を奏してか、アクション映画などの迫力一辺倒な音声であっても、微妙なニュアンスの違いを的確に伝えてくる。結果、とてもリアルな音に聴こえるから面白い。 なかでも「ダイハード4.0」のDTS-HDマスターオーディオ、「300」のドルビー TrueHDでは、HDオーディオならでは音の細やかさを存分に堪能できた。この音を聴けるのであれば、TA-DA3200ESではなく本製品を選ぶ価値は充分にある。また、DTSなどの既存フォーマットも良い音で楽しませてくれるのが本製品の特筆すべき点だ。今回試聴したHDMI 1.3a対応のAVアンプでは、いずれも両者に大きな音質差を感じたが、本製品はその乖離が少ない。しかも、DTSならばDTS-HDに近付くような印象を受けた。DVDなども存分に楽しめるはずだ。 CDに関してはHDMIと同軸デジタル、2つの接続をテストしてみたが、軍配は同軸デジタルに上がった。両者に圧倒的な差はないものの、ケーブル1本追加するだけでよい良い音で楽しめるのだからぜひこちらを選ぶべき。セレクターはHDMIを独自に指定できるので、プレーヤーは1台でも、映画やライブビデオ、SACDなどのマルチチャンネル音声を再生するときにはHDMI、CDなどのステレオ音声を効くときには任意のポジションに同軸デジタル音声を割り当てておくといいだろう。 ![]()
自動音場調整機能作動時には、AVアンプのメニュー画面とは思えない美しいグラフィックが用意されている。これもソニーならではのこだわりだろう(左)、今回試聴した機種のなかで唯一ステレオ(2ポイントというべきか)マイクが付属。試しにLR逆に置いてみるとスピーカーの接続が違うと自動音場調整プログラムが中断した。高度な集音をしている様子がうかがえた(右)ちなみに自動音場調整後の設定でEQは「フルフラット」が基本のようだが、個人的にはオフも捨てがたいと思っている。もともと素直なサウンドキャラクターを持つので、高域や低域に変なピークがでていないかぎりEQをいじるのは得策でない。ある程度部屋の環境を整えたのち、思い切ってオフにし、素の音を心ゆくまで堪能しよう。 お勧めしたいユーザーどんなジャンルでもそつなく素直なサウンドを持ち合わせているので、あらゆる人にお勧めできる。逆に取れば、映画もライブビデオも、Blu-ray DiscもDVDも、CDもSACDも何でもすべて高音質で楽しみたいという欲張りな人にピッタリだともいえる。 八方美人で欠点がほとんどない優秀機だが、あえてセールスポイントを上げるとすればピアノの音色。その美しさには目を見張るものがあった。ピアノは帯域幅が広く倍音成分を多く含むために帯域特性が良くないアンプやスピーカーではどうしても音が伸び悩み、荒々しくひずみがちな音になってしまう。本製品の素直さは、そういったピアノの特性にピッタリ。心地よく伸びやかな演奏を心ゆくまで堪能しよう。 最後に1つ。もしスピーカーの個性的な音色をできるだけ生かしたいと思ったら、このTA-DA5300ESが最有力候補となるだろう。オーディオの世界では相性の問題が取りざたされることが多いが、個性の強いアンプとスピーカーの組み合わせは、ほとんどの場合失敗に終わる。個性の強いスピーカーには、こういった素直なアンプがお勧めだ。
試聴に使用した機器今回のチェックに使用した機材は以下の通り。視聴した環境や各機材の詳細については、こちらを参照頂きたい。スピーカーはエラックの200ラインシリーズと240ラインシリーズを組み合わせ、プレーヤーにはパイオニアの「BDP-LX80」とソニーの「プレイステーション3」を利用している。
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