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レコードを“運ぶ”本格派、セガトイズ「Juke Box 19xx」TOYフォーラム 2008

» 2008年01月15日 20時25分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 セガトイズは、大人をターゲットにした高級玩具シリーズ“逸品モノ”の新製品として、ミニチュアジュークボックス「Juke Box 19xx」など2製品を夏に投入する。有楽町・東京国際フォーラムで1月15日に開幕した玩具商談会「TOYフォーラム2008」の会場で公開した。

photophoto 「Juke Box 19xx」。100円玉の貯金箱にもなる

 Juke Box 19xxは、1950年代から1970年代にかけて米国のWURLITZER社が製造・販売した通称「樽型」(WURLITZERタイプ)をモチーフにしたミニチュアモデルだ。本物の10分の1スケールながら、レコードをターンテーブルに載せるアクションをリアルに再現している。「セガトイズの前身は、米国からジュークボックスを輸入・販売する会社でした。そうした背景もあり、かなりこだわって作り込んでいます」(同社)。

photophotophoto チェンジャーアームが動いて1枚のレコードをピックアップ(左)。運搬中(中)。レコードを置くとターンテーブルが回り始める

 小さなレコード盤はEPシングル盤をイメージしたもので、本体の上部に円状に並べられている。100円玉を投入して選曲すると、チェンジャーアームが1枚のレコードを持ち上げ、ターンテーブルまで運ぶ。ピックアップが降りてターンテーブルが回り始めると曲がスピーカーから流れ出すという趣向だ。しかも、ピックアップがレコードに触れたときの“チクチク音”やアームの動作音なども完全に再現している。

 楽曲は、オールディーズを中心に100曲を内蔵するほか、本体前面のSDカードスロットを使ってダウンロード購入した楽曲を追加したり、ユーザーが所有している楽曲を聴くことも可能(MP3形式)。「ミニチュアのEPレコードは、楽曲のフォルダと1つずつ紐付けられています。つまり、同じ楽曲を聴くときは、いつも同じレコードを運んでくる」。確かにすごいコダワリかただ。

 ボディを囲むように取り付けられたLEDは、楽曲のテンポに合わせて点滅するイルミネーション機能付き。スピーカーはステレオにサブウーファーを加えた2.1ch構成で、外部入力端子(ステレオミニジャック)に接続したiPodなどの楽曲を楽しむこともできる。

 Juke Box 19xxは7月に発売予定。価格は2万9400円になる見込みだ。

楽器を置くと音が増える

 もう1つの新製品「Stage of the BAND」もスピーカーを内蔵した音楽プレーヤーだ。煌びやかな照明が付いたミニチュアのステージに、やはりミニチュアの楽器が並んでいるのだが、もちろん単なるミニチュア楽器ではない。

photo 「Stage of the BAND」

 音楽再生中にミニチュアの楽器をステージに置くと、その楽器の音が追加される。逆に楽器を取り除くと音が消える仕掛けだ。MIDIを音源に使用して、楽器とその音を紐付けているのだという。楽曲は'60年代〜'70年代のロックを約50曲収録しており、演奏時には照明も連動する。

photophoto キーボードを置くと、音が追加される(左)。追加用のミニチュア楽器(右)。ジャズなどに使われる楽器が並んでいた

 Stage of the BANDは8月に発売する予定で、基本セットの予価は1万8900円。「基本セットとして“ロックバンドセット”と“ジャズバンドセット”の発売を検討している」(同社)。展示機の横にはトランペットやサックス、セミアコースティックギターなどのミニチュアも並んでいた。

 このほか、セガトイズでは追加用のMIDIデータ販売や、ミニチュア楽器の単品販売も計画している。単なる音楽プレーヤーとしてだけではなく、コレクションとしても面白い展開が期待できそうだ。

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