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オトナの極楽、寒い夜は酒燗器で“フグひれ酒”橘十徳の「自腹ですがなにか?」第21回(1/2 ページ)

» 2008年01月22日 14時49分 公開
[橘十徳,ITmedia]

 個人的に「寒いときに飲むなら燗酒に限る」と思っているのだが、酒のお燗の仕方には色々ある。もっとも手軽なのは徳利に入れて電子レンジで温める方法だが、さすがにこれでは味気ない。かといっていちいち湯煎するのも面倒だ。そんな人におすすめなのが酒燗器である。今回は数ある酒燗器の中から、ツインバード工業の「TW-4418」という製品をご紹介しよう。

photo ツインバード工業の「TW-4418」。酒器を本体にセットしたところ

口の大きな酒器が魅力

 日本酒が好きな人の中には「燗酒は邪道」という人もいるが、ワタクシは燗酒、それも熱めにお燗した酒が大好きである。真冬で身体が冷え切っているときなどに飲むと、まさに五臓六腑にしみわたるような感じでなんとも幸福な気分になれる。そんな燗酒を手軽に作るための機器が酒燗器だ。燗酒は電子レンジやコンロで作ることもできるが、一旦温めても飲んでいるうちに次第に温度が下がっていってしまう。その点、保温機能がある燗酒器を使えば最適な温度に保ったまま、ゆっくりと楽しめるわけだ。

 この酒燗器、いくつかのメーカーから発売されているが、大別すると専用容器に入れて直接温める方式のものと、湯煎する方式のものと2種類ある。今回選んだ「TW-4418」は前者のタイプだ。昔ながらの湯煎にこだわる人もいるが、水を入れたりするのが面倒そうに思えた。また、湯煎だと普通の徳利を使うことになるが、「TW-4418」の酒器のように口が大きく開いていれば、フグひれや貝柱を入れた燗酒も手軽に作れる。というわけで、さっそく楽天市場の某店で送料込み3675円で購入した。もちろんほかの店で、フグひれも注文したことは言うまでもない。

シンプルなブラックデザイン

photophoto 取っ手とフタは樹脂製の酒器。口が大きく酒を注ぎやすい

 商品を手にとってまず思ったのは、酒器の軽さだ。鉄瓶のように黒ずんだ色をしているのでズッシリと重いのかと思ったら、意外に軽い。容器そのものは金属製だが、取っ手やフタが樹脂製だからだと思われる。かといって、そんなに安っぽくも見えない。深みのある黒の塗装で、これなら宴席に置いても満足できる外観だ。和洋どちらの雰囲気にも合うシンプルで秀逸なデザインだと思う。

photophoto 熱板の付いた本体(左)。本体底にはコードが巻けるようになっている(右)

 熱板の入った本体の正面には温度調節用のスライダーがあり、「人肌燗」「上燗」「熱燗」「飛切燗」の4段階から選べるのだが、このスライダーの表示も草書体の文字が使われていて、和の雰囲気を醸し出している。スライダーは右側にスライドさせていくと、スライドした部分が黄色や赤色に変わるようになっており、視認性も良好だ。また、本体の底には電源コードが巻き取れるようになっており、収納するときにもコードがかさばらない。季節モノの商品として、収納するときのこともしっかり考えられている。

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