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大画面が魅力のお風呂ワンセグテレビ――ロジテック「LTV-1S700WP」レビュー(2/2 ページ)

» 2008年02月01日 08時30分 公開
[渡邊宏,ITmedia]
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大画面で「ながら見」を楽しむ

 本製品の防水性能はIPX7相当。これは「1メートルの水深に30分沈めても浸水しない」という「防浸性」を意味しているが、三洋電機「LVT-WD40」が備えるようなIPX6(いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が入らない)のような「耐水性」は備えていない。多少の水しぶきがかかる程度ならば問題はないだろうが、シャワーの水を直接当てるような使われ方は想定されていないことに注意したい。

 同社では「浴室での半身浴のおともに」「キッチンで料理をしながら」といった用途の提案をしている。実際にキッチンのシンクそばや湯気の充満する浴室へ持ち込んでみても、問題なく視聴が行えた。IPX7相当の防水性能を持つものの、マニュアルには「お湯や水の中に本機を浸したり、入れたりしない」と注意書きがあるので、意図的に水没させるようなことは避けた方が無難だ。

photophoto シンク脇や浴室でも問題なく視聴できたが、浴室では内蔵スピーカーの音はこもりがち

 液晶画面に水滴がついても視聴そのもの問題は生じなかったが、水滴が画面につくと付着した周辺が乱反射してしまい、見にくくなってしまう。水滴がつかないように利用すべきではあるが、フィルターなどの表面処理で事前に対策してもらえていればうれしかった。

photo 水滴がつくと画面が見にくくなってしまう

 アンテナは一般的なロッドアンテナと延長ケーブルが一体化した外部アンテナの2種類が付属している。受信感度については利用場所によって差が出てしまうところだが、自宅(世田谷区)のリビングや都内のオフィス、自宅浴室でもロッドアンテナのままで快適な視聴が楽しめた。外部アンテナを利用すればさらに感度を向上させることができるので、キッチンや浴室では外部アンテナ、机の側ではロッドアンテナと使い分けてもいいだろう。

photo 外部アンテナ装着時

 ワンセグの放送そのものが低解像度(320×240ないし320×180ピクセル)なので、7型ワイドという画面サイズに映し出すと映像の精細感はかなり失われてしまう。細かい字幕や画面左肩の番組ロゴなどは判別が難しい。ある程度の距離(1メートル程度)があればさほど気にならなくなるので、机上に置いて番組に見入るというよりも、浴槽の縁に置いて視聴するような「ながら見」のような使い方が適しているようだ。付属リモコンも防滴処理が施されており、水気のある場所で利用できる。

 外部入力端子が用意されていれば7V型ワイドという画面サイズを生かしてDVDプレーヤーなどのモニターとしても利用できるのだが、ワンセグテレビとしての基本性能は十分で、浴室やキッチンで利用できるだけの防水性能も備えている。なにより7V型ワイドという同種製品では最大級の画面サイズは何よりの魅力だ。

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防水 | ワンセグ | EPG | 風呂


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