サイズも収録コンテンツも自分の希望する条件を満たしているならば、次は+αの付加機能に注目してみよう。付加機能の前に、収録コンテンツの数(種類)に目が行くこともあるとは思うが、各社の主力モデルはほぼコンテンツカードによる辞書/コンテンツの追加に対応している。追加購入は確かに割高となってしまうが、個人的にはあまり「収録コンテンツ数」に惑わされない方がいいと考える。
+αの機能で最もポピュラーなのが発音(発声)機能。収録されている語句の発音をネイティブあるいは合成音声で確認できるという機能だが、チェックしたいのはネイティブ音声の収録数だ。最近では合成音声のレベルも向上しているが、微妙な発音ははやりネイティブ音声にかなわない。
英語のネイティブ音声については、英和中・大辞典の見出し語レベルをフォローする製品が多い(発音語句数は約2万〜5万語句)が、カシオの「XD-GP9700」は英語系コンテンツを16種類収録していることもあり、発音の語句数も約10万語と群を抜いている。中国語ではやはりキヤノンの「V903」だ。14万語のネイティブ発音を収録しており、発音で意味の変わる中国語学習に対応できる。
使い勝手を高める+αの機能としては付属のペンを使って手書き入力が行える、「手書きパネル」の導入も進んでいる。手書きパネルはキーボードの手前スペースに設けられており、これまでの電子辞書では難しかった「読みがなを調べる」ことが可能だ。また、フルモデルチェンジしたカシオ製品はメイン液晶パネルも手書き入力に対応しており、表示されている語句をペンで直接指定し、辞書で検索するといった使い方もできる。
辞書を引くという行為に直接の関係はないが、液晶のカラー化も進んでいる。シャープは4モデルにカラー液晶パネルを搭載するほか、ワンセグチューナーを搭載したモデル(「PW-TC930」「PW-TC920」「PW-TC900」)までも用意している。普段は卓上テレビとして、必要なときには辞書として利用できる新提案モデルとして注目だ。
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