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動画でみる、タッチパネル搭載デジカメ「DMC-FX500」レビュー

» 2008年03月26日 08時35分 公開
[ITmedia]

 パナソニックが発表したデジタルカメラ“LUMIX”「DMC-FX500」の特徴は、なんといってもシリーズ初となるタッチパネル液晶の採用だ。タッチパネル液晶の特徴を生かした、「指で触れる」という各種の操作を動画で紹介する。

photo 「DMC-FX500」

 既にこちらでも言及されているが、本製品にはこれまで通りの操作ボタン類も残されており、操作が完全にタッチパネルを利用したスタイルへ移行した訳ではない。基本的には、既存モデルにも共通する操作はボタンで、「本製品ならでは」という機能の操作はタッチパネルで行うようにデザインされている。

photophoto 背面。3型液晶はタッチパネル液晶だが、右側には従来通りの操作ボタン類も用意されている。背面の全面をタッチパネルとしたサイバーショットTシリーズとはこの部分が異なる

 タッチパネルは撮影/再生いずれの局面でも利用できるが、最も利用頻度が高いと思われるのが、撮影時のAF/AEポイントを指先で指定することだろう。「おまかせiA」や「絞り優先AE」「シャッター優先AE」など各種撮影モードのいずれもを選んでも指先でAF/AEポイントを指定できるが、動画モードとシーンモードの一部では機能しない。

 上の動画では撮影モードを「インテリジェントオート」モードにして、路上の植え込みを撮影しているが、あえて中央ではなく右側のチューリップにAF/AEポイントをあわせている。指先で目的を指定する前に、右下の「AF/AE」をいちどタッチする必要があるのは最初やや戸惑うが、AF/AEいずれもスピーディに調整される。ここで利用している「インテリジェントオート」(おまかせiA)ならば逆光補正のオン/オフや人物の認識、マクロモードへの移行なども自動的に行われる。

 また、本製品は一度ロックした被写体を追尾する機能も備えている。指で被写体を指定し、シャッターボタンを半押しするとロックされ、ロックした状態では被写体が動いてもAF/AEポイントは追尾する。今回使用した限りでは、風に揺れる花びらのような被写体に対しても上手に追尾しピント/露出ともに最適な写真が撮れたが、ロック(シャッター半押し)状態でピントと露出が確定してしまうので、あまり激しく動き続ける被写体に対してはAF/AEの追尾が間に合わないという事態もありそうだ。

 「指先で液晶を触れてAF/AEポイントを指定する」という機能はサイバーショットTシリーズも備えているが、本製品は一部の撮影モードで、「絞り」「露出」「シャッタースピード」の3項目をタッチパネルに表れるスライドバーで設定できる。

 画面に現れるバーは右と下の2本で、撮影モードが「絞り優先」時には右バーが絞り、下バーが露出。「シャッタースピード優先」時には右バーが露出、下バーがシャッタースピード、「マニュアル」時には右バーが絞り、下バーがシャッタースピードとなる。撮影モードと調整できるパラメータの関係を覚えておけば、撮影時の強い武器になりそうだ。

 再生時に利用できる機能としては、画像の拡大(最大16倍)/縮小、再生モードの切り替え、スライドショーの設定、リサイズやトリミングなどが挙げられる。撮影時と同様、画像の拡大/縮小を行う前に右下のアイコンに触れる必要があるのはやや冗長に感じるが、動作自体は軽快だ。拡大時にはドラッグすることでフレーム内の移動も行える。

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