映像モードはもう“おまかせ”――東芝「REGZA」の視聴環境に適応した自動映像調整「おまかせ」モードを体験する(1/3 ページ)

新製品が登場するたび、その画質と考え抜かれた新機能に驚かされる東芝の「REGZA<レグザ>」シリーズ。この春の新シリーズにも、たいへん興味深い新提案が盛り込まれた。それが新モデル4シリーズ10機種すべてに設けられた「おまかせ」映像モード。視聴環境や人間の視覚心理にまで踏み込んだインテリジェントな自動映像調整機能である。

» 2008年04月25日 10時00分 公開
[山本浩司,PR/ITmedia]
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 2005年に発売された「Z1000」シリーズに始まる東芝の液晶テレビ「REGZA <レグザ>」。他社に先駆けて採用した録画機能と磨き上げた画質が各方面から高い評価を受け、最近では大型液晶テレビの販売シェアで25%近い数字をたたき出すなど、わが国の薄型テレビ市場で確固たる地位を築き上げた。

 現在では、REGZAブランドの下に多彩な機種展開が図られているが、とくにフラグシップとなる「Zシリーズ」の画質には、モデルチェンジのたびに筆者自身唸らされ続けてきた。当初から「メタブレイン」と名づけられた東芝自社開発・製造の高性能画像処理エンジン(半導体)を搭載し、高画質とは何かを知り尽くしたエンジニアによって仕込まれた、さまざまな信号処理回路のファインチューニング。それがREGZAならではの卓越した表現力に結びついていたのである。

 なかでも「映画」系映像モードの完成度の高さには感心させられることが多かった。とくに印象深かったのは、昨年の秋に発売された「42Z3500」の「映画プロ」モードの画質。部屋を暗くして同モードで観たHD DVD「キング・コング」の繊細なタッチで描かれるナオミ・ワッツの美しい肌色、その儚げな風情をぼくは忘れることができない。液晶テレビもついにここまでの官能表現力を持つに至ったか、と深い感慨を抱かせたのである。

photophoto 春の新製品では、Zシリーズの後継機として「ZH500」「ZV500」の2シリーズをラインアップ。写真は46V型の「46ZH500」(左)と42V型の「42ZV500」(右)

 そのREGZAがこの春、ラインアップを一新した。5世代目となる最上位機種のZシリーズは、52V型/46V型の「ZHシリーズ」と42V型/37V型の「ZVシリーズ」の2ラインアップ展開となり、どちらも新画像処理エンジン「パワー・メタブレイン」を搭載する。

 ZHの2モデルは、正面コントラストに優れたVAパネル方式で、市販のUSB/LANハードディスク(外付け)録画対応のほかに300Gバイトのハードディスクを内蔵した。ZVの2モデルは、視野角の広いIPSパネル方式で、USB/LANハードディスク録画はサポートするが、本体にハードディスクは内蔵していない。どちらもフルHD(1920×1080ピクセル)倍速(120Hz)駆動パネルのリアル10bit広色域表示タイプ。パネル表面は、黒の再現性に有利な、うっすらと映り込みが認知できるハーフグレア(半光沢)仕様である。

 新シリーズの詳細を吟味していて、コンセプトと内容がたいへん興味深い新提案を発見した。視聴環境や映し出されるコンテンツに応じて、自動で映像設定を最適化する「おまかせ」映像モードである。これが最上位機種の「ZH」「ZV」からスタンダードモデルの「CV」まで、全4シリーズ10機種に搭載されているのだ。

視聴環境やコンテンツの内容にまで踏み込んだ映像モード

 視聴環境と映し出される映像の関係。実は、それを抜きにしてテレビの画質を語ることはできない。外光が差し込む昼間の明るい部屋と間接照明のほの暗い夜の部屋では、同じ映像モードの設定でも実際の映像は驚くほど違って見えるという経験をされた方は多いのではないだろうか。

photophoto 同じ部屋でも、外光が差し込む昼間と夜では大きく環境が異なる

 東芝REGZAはその現実を見据え、さまざまな視聴環境に対応できるように、初代機から完成度の高い映像モードを複数用意していた。「あざやか」「標準」「テレビプロ」「映画(プロ)」がその代表的な映像モード。以下、それぞれの画質の狙いを簡単に触れておこう。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2008年5月31日