オリンピック特需が期待されていた薄型テレビやBDレコーダーだが、直前になってブレーキがかかっている。BCNが8月6日に発表した販売動向調査によると、量販店の店頭では7月に入ってからエアコンが前年比2倍と急伸した一方、そのあおりを受けて薄型テレビなどAV機器の販売が伸び悩んでいるという。
液晶とプラズマを合わせた薄型テレビは、5〜6月に台数ベースで前年同月比130%の伸びを示した。しかし7月は119.4%と10ポイント以上の減。金額も前月に比べて8ポイント減の109.9%にとどまった。とくにプラズマテレビの落ち込みが大きく、6月に今年初めて金額がプラス(107.6%)になったのもつかの間、7月は93.3%と再びマイナスに転じた。
本格普及期に入ったとされるBDレコーダーも、7月は台数で112.4%、金額では130.7%といずれも6月の数値を下回る。なお、平均単価はDVDレコーダーが5万4000円と横ばいの状況だが、BDレコーダーは11万2000円と下落が続いている。
AV機器が苦戦する一方で、需要を伸ばしてるのがエアコン。7月の猛暑により、家電量販店では軒並み前年同期比200%を超え、1カ月以上の受注残を抱えているという。「東京で7月の猛暑日が連続10日を超えた中旬以降、客足がAVからエアコンに流れた」。
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