お次に取り出したのは、リコー「GX200」。マニュアル撮影機能が充実したハイエンドコンパクトだ。「花火モード」は備えていないが、マニュアル撮影機能が充実しているのでマニュアル撮影に挑戦。基本設定は上記の「花火モード」と同じだ。
ISO感度をはいちばん低くし、絞り込み、ピントは無限遠に固定して、シャッタースピードは2秒にという感じでセットする。
GX200は24ミリ相当の広角レンズを備えるので、広い範囲で一斉に打ち上げられても余裕で全部収まるところがすごい。
近くで花火を撮るときは、広角デジカメがおすすめ。
あとは写りをみて絞りやシャッタースピードの微調整だ。
たくさん上がって明るいときはいいが、単発だと2秒だとちょっと弱い。そんなときは4秒にしてみるとか。
逆に、花火が一斉に上がるときは2秒だと大爆発みたいになるので1秒にするとか。
最近の花火はバリエーションが多く、しかも、ひとつずつじゃなくて、何発も連続で上がったり、2つ3つ同時に上がったりする。撮る方としてはなかなか難しいのである。
最後はデジタル一眼レフの登場だ。
一眼レフには強力な技がひとつある。「バルブ撮影」である。
バルブというのは、手動シャッターと思っていい。シャッターを押すと開いて、離すと閉じる。それがシャッタースピードになるのだ。そうすれば撮影のタイミングを自分で測れる。
セッティングはISO100、ピントはマニュアルにして無限遠付近。マニュアル露出モードにして絞りはF11〜F14くらい(これは臨機応変に)にセットし、シャッタースピードはバルブ(Bとか、Bulbと書かれているはず)にする。
バルブ撮影時はシャッターをずっと指で押すことになるので、三脚につけていても微妙に手ブレしやすい。よって、リモート撮影をする。
ケーブルレリーズがつく機種ならそれを使うといい。今回のD40Xはケーブルレリーズが使えないので、別売の「赤外線リモコン」を用意した。
手元でリモコンのスイッチを押すと撮影をはじめ、もう一度押すとシャッターが閉じて撮影が終わる。そんな体勢だ。
これなら、花火が上がった瞬間にシャッターを開き、開ききった頃を見計らって閉じればOKである。しかも三脚に据え付けているから、肉眼で花火を楽しみつつ、右手でリモコンを押すだけで花火が撮れちゃう。花火を見ながら「あ、連発で上がったから短めにしとこう」「ここはたくさん上がった様子を見せたいから長めにしよう」ってできる。
これは3色がきれいに揃ったところで止めたかったので短めにした。
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