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リコー、使いやすさ高めた“R”「R10」

» 2008年08月19日 15時00分 公開
[ITmedia]
photo 「R10」(ブラック)

 リコーは8月19日、コンパクトデジタルカメラ「R10」を9月5日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は5万円前後。

 「Caplio R7」から大胆なデザインチェンジを果たした「R8」の後継機種。この「R」シリーズは、「GR」「GX」「R」と展開される同社コンパクトデジタルカメラの中ではスタンダードモデルと位置づけられる。

 35ミリ換算28〜200ミリ(F値はF3.3-5.2)の光学7.1倍ズームレンズや広角端1センチ/望遠側25センチまで接近できるマクロ機能、1/2.3型有効1000万画素CCD、CCDシフト方式による手ブレ補正機能、画像処理エンジン「スムースイメージングエンジンIII」などはR8から引き継ぎつつ、モードダイヤルに「イージー撮影モード」を新設して、使いやすさを高めた。また、多彩な機能を呼び出せる「Fn」ボタンが背面に設けられた。

photophotophoto ブラックのほか、シルバー(写真=左)とブラウン(写真=中)を用意。モードダイヤルに「イージー撮影モード」(「EASY」の刻印)が新設された(写真=右)

 新搭載の「イージー撮影モード」では、フラッシュが「オート」に、ISO感度が「高感度オート」、手ブレ補正が「ON」となり、撮影設定メニューの表示も「画質」「サイズ」のみとなり、シンプルな操作で撮影が楽しめる。このモード選択時には、「Fn」ボタンで呼び出せる機能も「逆光補正」「マクロターゲット」のいずれかとなる。ただし、顔認識機能「フェイスモード」はこのモードでは利用できず、通常撮影モードから選択する必要がある。

 GX200に搭載された電子水準器も備えており撮影時に水平を確認できるほか、撮影時にコントラストやシャープネス、色の濃さなどを設定できる自動レベル補正機能も搭載した。補正機能を「自動」としておけば、明暗差のある被写体を撮影する際の白トビや黒ツブレを軽減することが可能だ。

 背面液晶はR8の2.7型から3.0型にサイズアップ(画素数は同じく46万画素)。縦位置で撮影した画像を再生時に自動的に縦位置とする自動回転機能のほか、すぐに表示させたい画像を最大3枚まで登録し、Fnボタンで呼び出せる画像クリップ機能も備えている。

photophotophoto 背面(写真=左)、側面(写真=中)、上面(写真=右)

 シーンモードは新搭載の「夜景ポートレートモード」を加えた全10種類で、撮影間隔(5〜10秒)と撮影枚数(1〜10枚)を自由に設定できるセルフタイマー機能「カスタムセルフ」や、光量を−2.0EV〜+2.0EVまで1/3EVきざみで設定できるフラッシュ調光補正といった機能も搭載している。そのほかの撮影機能はほぼR8を踏襲しており、アスペクト比1:1モードや本体内でのレベル/ホワイトバランス/トリミング機能などを備える。

 サイズは102(幅)×58.3(高さ)×26.1(奥行き)ミリ、約168グラム(本体のみ)。メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)で、約54Mバイトのメモリも内蔵。付属バッテリー「DB-70」使用時の撮影可能枚数は約300枚(CIPA規格)。

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