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トコトン遊べる防水デジカメ――ペンタックス「Optio W60」レビュー(3/5 ページ)

» 2008年08月20日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
MODEキーを押すと現れる、2画面に渡る撮影モード。通常の「シーン」のほか、Optioならではのベストフレーミングやパノラマなどユニークなデジタルならではの機能が搭載されている
ベストフレーミング機能を使うと、検出した顔を中心に自動的にトリミングしてくれる

 さらにMODEキーを押すと、多彩な撮影モードを楽しめる。通常のシーンモードや水中向けのほか、縦位置で2枚の写真を撮影して合成し、より広角な撮影を行う「デジタルワイド」や3枚撮影してカメラ内でパノラマ画像を生成する「パノラマ」、顔を検出してそこが中心になるよう自動的にトリミングしてくれる「ベストフレーミング」、自動追尾AFが働く「キッズ」や「ペット」など多彩だ。

フォーカスモードはマクロ、1センチマクロ、パンフォーカス、無限遠などがある。さらにメニューからは「自動追尾AF」も選べる。ショートカット系のメニューはこのように表示される
グリーンボタンをFnキーに割り当てると、押したとき十字キーの方向に合わせて4つの項目が表示される。あとは十字キーで選んでパラメータを変更するだけ。これは露出補正をかけているシーン。この機能は便利

 プログラムAEモードで使える撮影機能も多彩。AFは自動追尾AFを選べるし、パンフォーカスモードもある。

 グリーンボタンはFnキーとして使うこともでき、その場合は上下左右それぞれに好きな機能を割り当て可能だ。上が露出補正、下がISO感度、右がホワイトバランス、といった具合。

デジタルフィルタで赤以外をモノクロにしてみた

 いざ使ってみると、何かといじるところがあって楽しいのである。再生時もデジタルフィルタ機能や赤目補正機能などを持っている。もともと「デジタルならではの遊び心」を豊富にもっていたOptioシリーズであるが、その精神は健在といえよう。

どこでも楽しく遊べるデジカメである

バッテリーと充電器。バッテリーは非常に小型で軽量だが、その分容量は少なめ

 バッテリーはかなり小型のものを採用。容量は680mAhとやや少なめ。撮影可能枚数やCIPA規格で約205枚となっている。

 画質についてはまあ、レンズが暗い上に手ブレ補正機構がないので、どうしても感度を上げて撮ることが増えることもあって、ちょっとしんどいけれども、撮影場所を選ばないのはいい。

 見た目もごつくないので、子供がいるなら夏の水遊びも構わず撮りまくれるし、自動追尾AFもスマイルキャッチ機能もあるので遊びながら撮れる。そういう意味で防水はアウトドア派のみならず、夏なら誰でも欲しくなる機能だ。

 広角からの5倍ズームなので旅行に持っていってもいい。マイナス10度から40度まで動作保証しているので温泉に持っていっても……ただ、温泉の湯は硫黄などいろんな成分が入っているのでカメラにはよくないのだが、まあ、そんな感じでどこにでも持っていって遊べるデジカメという意味では、なかなかだ。

 あれこれ機能を使いこなすのが好きな人にも、この豊富な撮影モードは楽しめるだろう。残念なのは手ブレ補正機構が未搭載なことと、縦横自動検出をしてくれないこと。つまるところ、遊べるデジカメであり、また楽しく遊ぶための、とくに屋外が得意なデジカメと言っていいんじゃないかと思う。

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