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動画で確認する、東芝“REGZA”2つのポイント

» 2008年08月22日 20時32分 公開
[ITmedia]

 東芝の液晶テレビ“REGZA”を見ていつも感じるのは、誰にでも使える手軽さと、マニア層も納得のコダワリ機能がバランスよく同居していること。外部HDDへの録画やネットワーク機能といった一見ハードルが高そうな機能でも、実際にやってみると意外とあっさり使えてしまう。

 37V型の「37ZV500」を例に試してみよう。

photophoto 37V型の「37ZV500」(左)。背面のUSB端子に外付けHDDを接続する(右)

 「ZV500」シリーズはHDDを内蔵していないが、USB接続の外付けHDDとNAS(Network Attached Storage)の両方を録画に利用できる。PC周辺機器として販売されているサードパーティ製品は価格がこなれているうえ、NASの場合は必要なだけ増設して録画時間を延長できるのもポイント(8台まで)。USBの場合は同時接続こそできないが、同じく8台まで登録可能で、ジャンル別に使い分けたり、家族がそれぞれ専用のHDDを持つといった使い方ができる。

 今回はアイ・オー・データ機器のUSB外付けHDD「HDC2」を使用したが、やはり手間はかからなかった。USBと電源のケーブルを接続したら、設定画面で「録画先」登録。これでHDD内蔵タイプと変わらない操作性でデジタル放送の録画が可能になる。

 例えば録画予約。ラテ欄タイプの番組表で目的の番組を見つけたら、数回「決定」ボタンを押すだけでいい。「簡単連ドラ予約」の項目を選んで「決定」すれば、毎週放送される番組を自動的に探し出して録画してくれる。確かに専用のDVDレコーダーなどに比べれば機能は絞り込まれているが、レジューム再生や追っかけ再生、30秒スキップなど、使用頻度の高い機能は網羅しているため、不足を感じることはほとんどない。

photophoto アイ・オー・データ機器のUSB外付けHDD「HDC2」とDLNAサーバとして使える「HVL4-G2.0」(左)。内蔵HDDのない「VZ500シリーズ」でも、リモコンには録画や再生に関係するボタンがそろっている(右)

 「ZH500/ZV500」で新たに追加された機能が「サーバーダビング」。DTCP-IPとDLNAをサポートしたアイ・オー・データ機器の「HVL4-G2.0」へ録画番組をムーブしておくと、同一ネットワークにあるほかのDLNA対応テレビやPCで再生することができる。つまりリビングルームのREGZAで録画した番組の続きを寝室や書斎のテレビで視聴できるのだ。

photophoto 「HVL4-G2.0」の録画リスト。見た目はUSB接続のHDDを利用したときとほとんど変わらない

おまかせ画質モードを試す

 もう1つ、動画で確認しておきたいのが「おまかせドンピシャ高画質」だろう。これは部屋の明るさや画面に映し出される映像信号をリアルタイムに解析して、自動的に映像を調整するというもの。光センサーを用いて室内が暗いと画面輝度を落とす機能は以前からあったが、単にバックライトを落とすだけでは、階調性が失われるなど見にくい画面になりがち。しかしREGZAのおまかせモードなら、映像信号を1画素ごとに解析して見やすい画質に調節してくれる。

 自動調整項目は色温度からガンマ値まで多岐にわたり、しかも細かい。例えば色温度なら6500ケルビンから1万2000ケルビンまで1024ステップもあるという。実際に変化する様子はダイナミックかつ的確で、部屋が明るいときは映像モードの「あざやか」に近く、逆に明かりを落とすと「映画プロ」に匹敵するレベルにまで画質が変化していく。

 おまかせモードの搭載により、ユーザーは映像モードを切り替える手間がなくなり、画質的にも有利で目にやさしい。さらに部屋が暗い時間はバックライトの明るさを抑えるため省エネだ。良いことずくめでトレードオフのない機能というのは珍しいが、おまかせモードに関しては確かにそう言っていいだろう。

photophoto ユーザーがやることは、初期設定時に部屋の電球色(蛍光灯色か電球色か)を設定することだけ(左)。ユーザーが自分好みの調整を加えることも可能だ(右)

 ユーザーが自分好みの調整を加えることも可能だ。画面の明るさや輝度分布ヒストグラムを表示しながら「明るさ調整」や上下5ステップずつの「色温度」「ダイナミックガンマ」「垂直輪郭」といった項目を変更できる。手間いらずのオートマチックな機能と、自分好みにカスタマイズできる奥深さが同居しているあたり、やはりREGZAらしいとうなずける部分だ。

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