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連載2008年08月28日 13時51分 更新
デジモノ家電を読み解くキーワード:「RAW」――デジタル一眼レフの宝物庫を知るデジタル一眼レフならではの「RAW画像」。ファイルサイズが大きいから画質がよさそう、となんとなく選んでいないだろうか。今回はその特徴とJPEGとの違いを軸に、話を進めてみよう。RAW画像の特徴
デジタル一眼レフのほとんどがRAWでの保存に対応する(写真はキヤノン「EOS Kiss F」)RAW画像とは、文字どおり生(未加工)な画像ファイルのこと。コンピュータ普及初期にあっては、VRAM上の画像データを意味することもあったが、デジタルカメラの普及後は撮像素子が感知したままの「未補正画像データ」を指すときに用いられることが一般的だ。言い換えれば、補正による画質の変化が一切ない、撮影時そのままの状態を維持したデジタルカメラの画像ファイルといえる。 あるがままを正確に記録するという特性ゆえ、RAWによるファイル保存は高性能機種、具体的にはデジタル一眼レフカメラを中心に採用されている。ただし「RAW画像」という一定の形式があるわけではなく、基本的には撮像素子のとらえた情報がそのまま記録されるため、撮像素子(機種/メーカー)が異なればRAW画像のフォーマットも異なる。メーカーや機種が変われば互換性はない、といわれるゆえんだ。 JPEGとどう違う?次は広く普及している画像形式「JPEG」との比較で考えてみよう。1つは、RAWには色情報の補完がないこと。デジタルカメラの撮像素子は、一般に各画素が単色の情報しか持たないため、画像として再現するときには周辺の画素を参照してフルカラー画像を導き出す「デモザイク」という処理が行われるが、RAWではこれがない。いちどデモザイクされると、色温度など画像のディテールは固定されてしまうが、デモザイクを伴わないRAWならば撮像素子で撮影したデータそのものであるため、処理のやり直しが効く。 もう1つは、非圧縮または可逆圧縮(ロスレス)であること(非可逆圧縮にも対応するが、デジタルカメラの場合は圧縮しないことが一般的)。JPEGの場合、1画素はRGB各色8ビットで構成されるため、撮像素子が持つ元のビット情報を大幅に切り詰めざるをえないが、RAWではその必要がない。JPEGでは撮影後の調整は難しいが、RAWでは可能だ。
RAW画像は「現像」が必要RAW画像をいわゆる写真として扱うためには、「現像」の工程が必要となる。撮像素子にはメーカーのノウハウが詰め込まれているため、その生データを記録したRAW画像の現像には専用のプログラムが必要だ。デジタル一眼レフカメラに専用ソフトが同梱されている理由の1つは、このRAW画像の現像にある。 企業秘密満載のRAW画像は、仕様が一般に公開されることはおそらくないが、一部サードパーティーに対しては契約締結のうえ仕様を公開されている。Adobe Photoshopなどのグラフィックソフトや、Mac OS Xなどが標準でRAW画像を扱えるのは、それが理由だ。Adobeが提唱するDigital Negative(DNG)など、RAW画像の非互換性を解決しようとする動きもあるが、撮像素子にバリエーションがあるかぎり、RAW画像がなくなることはないだろう。 関連記事
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