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「スカパー!HD」、15チャンネルで10月スタート124/128もハイビジョン(1/2 ページ)

» 2008年09月02日 19時52分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 スカイパーフェクト・コミュニケーションズは9月2日、東経124/128度の通信衛星(CS)を利用するハイビジョン放送「スカパー!HD」を正式に発表した。10月1日から映画やスポーツなど15チャンネルでスタートする。あわせて2機種の専用チューナーも披露した。

photophotophoto 発表会には映画系チャンネル代表としてゴジラさん、スポーツ系チャンネル代表としてアントニオ猪木さんが登場。スカパー!プロモにレギュラー出演している加藤夏希さんを交えてトークを繰り広げた
photophotophoto スカパー!の仁藤社長に“縁起もの”の「闘魂ビンタ」が炸裂。「闘魂を受けたいなんて、珍しい社長さんですねぇ」と猪木さん(中)。最後はお約束の1・2・3・ダァーッ。残念ながらゴジラさんは手が上がらなかった(右)

 スカパー!HDは、現在「スカパー!」として放送している124/128サービスにハイビジョンチャンネルを追加する形で開始する。当初は、映画やスポーツ、PPVなど15チャンネルの予定だが、来年10月には第2期として70チャンネルを追加する計画。またスカイパーフェクト・コミュニケーションズの仁藤雅夫社長によると、「2012年度までに100チャンネルを目標にしている」という。

photophotophoto 従来のSD放送なら2チャンネル、アナログ放送では1チャンネルしか送信できない帯域で5チャンネルのハイビジョン放送を送信する(左)。来年10月に開始する第2期のチャンネル構成(右)

 スカパー!HDでは、現在のMPEG-2よりも圧縮効率のいいMPEG-4 AVCを採用するため、1つのトランスポンダあたり5チャンネル程度のハイビジョンチャンネルを放送できる(JCSAT3/4の場合)。「12年前、最も早くデジタル放送を開始したのがスカパー!。当時は多チャンネル放送のためにデジタル技術を利用したが、今回は“高画質の多チャンネル放送”のためにデジタル技術を利用する」(仁藤氏)。また、NTT地域会社の「フレッツ光」を使う「スカパー!光」でも第2期の開始後(2009年度内)にスカパー!HDを視聴できるようになる。

 第1期開始のハイビジョンチャンネルは、映画専門の「ムービープラスHD」「日本映画専門チャンネルHD」をはじめ、海外ドラマ中心の「FOX HD」、スポーツの「J sports Plus」などバラエティー豊かな構成(下表参照)。既にスカパー!を利用している場合は新たな加入料や基本料は必要なく、アンテナも変更する必要はない。後述の専用チューナーを購入またはレンタルして、ハイビジョンチャンネルの含まれるパックを導入すれば視聴できる。

photophotophoto 10月に放送を開始する15チャンネル(左)。チャンネルパックの例(中)。アダルトチャンネルのパックもラインアップ(右)

 パックもバラエティ豊か。例えば、同社オススメの「スカパー!よくばりパックHD」は、TBSチャンネルHDやムービープラスHDなど5つのハイビジョンチャンネルにSD画質の68チャンネルを加えて月額3500円だ(来年9月までのキャンペーン価格)。ほかにも「プロ野球セットHD」やサッカー系のセット、さらにはアダルト系2チャンネルを両方視聴できる「ヘビーなユーザー向けのセット」(仁藤氏)なども用意する。詳細はスカパー!のWebサイトなどで告知する予定だ。

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