インタビュー

アップルインタビュー(中編):9色の「iPod nano」はすべて「やらずにいられない色」 (1/2)

前回に続き、AppleワールドワイドプロダクトマーケティングのiPod担当者、ショーン・エリス氏に話を聞いた。今回は、“iPod史上最薄”の第4世代「iPod nano」と「iPod shuffle」がテーマだ。

 前回に続き、AppleワールドワイドプロダクトマーケティングのiPod担当者、ショーン・エリス氏(以下、敬称略)に話を聞いた。今回は、“iPod史上最薄”の第4世代「iPod nano」と「iPod shuffle」がテーマ。豊富なカラーバリエーションを持つ2機種だが、アップルによると、すべて「やらずにいられない色」だったという。

――新しいiPod nanoの魅力について教えてください

エリス:なんといっても目を奪われるのが、曲線を描いた美しいアルミボディーでしょう。さらに素晴らしいのが、本体の曲線に沿って弧を描く、美しい液晶画面のガラスカバーです。あのような弧を描きながらも、非常に鮮明で発色もきれい。そして画像にゆがみもありません。ちなみに画面だけでなく、クリックホイールも本体の曲線に合わせてなだらかな弧を描いています。

photophoto 曲線を描く「iPod nano」のアルミボディー。ガラスカバーやクリックホイールもなだらかな弧を描く

 そしてわれわれが選んだ9つの色。これがまた弧を描くアルミの面に非常にうまくマッチしていて、光を浴びたときにきれいなグラデーションを描いてくれるのです。今回のiPod nanoに関しては、この9種類の色がデザインの重要な要素となっています。

 新しいiPod nanoでは、加速度センサーの搭載も重要なポイントです。本体の左側を下にしても、右側を下にしても、ちゃんと画面が向きを変えてくれるので、右利き、左利きを問わず快適に使いこなすことができます。

――本当ですね。ただ、本体を横向きにした時、クリックホイールのボタンの向きまでは変わらないんですね

エリス:ええ、ボタンのリマッピングも考慮はしましたが、使っているうちに慣れるだろうという結論に達しました。あえてそんなことをしないシンプルなアプローチの方が、ユーザーも喜ぶだろうという結論に達しました。そんなiPod nanoの、シンプルながらもおもしろい機能の1つが、本体を激しく振るとどの画面状態にあってもランダムに曲の再生を始める「shake-to-shuffle」機能です。

photo

――ええ、おもしろい機能ですよね。ぜひ「iPhone」やほかのiPodにもほしい機能ですが、どうしてnanoだけなのでしょう? そもそも、どの機能をどのモデルに搭載するかは、どのように判断するのでしょう。今回の新製品では、「iPod touch」だけ「Nike+」のレシーバーを内蔵するなど、モデルごとに特徴的な機能が多いですよね

エリス:いい質問ですね。われわれは、1つ1つの機能について、この機能はどの製品にふさわしいか検討していきます。そしてそのふさわしい機能だけに焦点を絞って開発を行います。

 例えばshake-to-shuffle機能について考えてみましょう。われわれはこれまでにも、すべての製品でシャッフル機能を提供してきましたが、そんな中、shake to shuffle機能の案が出てきました。確かに音楽をシャッフルする方法としては面白い。iPod nanoは、世界でもっとも売れている音楽プレーヤーです。動画の再生ができるとはいっても、どちらかといえば音楽寄りの製品になっています。そこに今回、加速度センサーが付くことになったことを考えると、shake to shuffleはiPod nanoにピッタリだろうということになったわけです。

 Nike+に関していえば、この機能はもともと、iPod nano用に作られた機能であり、最新のiPod nanoでも利用することができます。

 ただ、多くのiPod touchユーザーから「われわれもNike+を使いたい」というフィードバックをもらっていたので、それを考慮して、今回はiPod touchにも対応させました。touchは本体サイズがそれなりにあるので、iPod nanoでは外付けになるレシーバーも本体に内蔵できます。だから、靴にセンサーを入れさえすれば、本体には何もしないでも機能が利用できるのです。これは素晴らしいことです。

 われは製品にどの機能を搭載するかを考えるとき、まずは自分たちで話し合いますが、その一方でユーザーが何を求めているかにも耳を傾けているのです。

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