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“セレブなせんし”の貯金伝説、タカラトミー「バンククエスト」橘十徳の「いいトシして玩具三昧」第6回(1/2 ページ)

» 2008年10月07日 07時54分 公開
[橘十徳,ITmedia]
photo 「貯金伝説 バンククエスト」。タワーの形をした本体

 色んな物の値段が上がり、財布に厳しいご時世になってきた。もはやワタクシも脳天気におもちゃばかり買って遊んでいる場合ではない。ここはきちんと将来に備えて、しっかり貯金しておきたいところだ。

 タカラトミーが発売した「貯金伝説 バンククエスト」は、そんな人にうってつけの商品である。この商品は、簡単にいえばロールプレイングゲーム(RPG)の機能が付いた貯金箱だ。プレーヤーが勇者となってモンスターと戦いながらレベルを上げていくという、RPGではおなじみの設定だが、1つだけほかのゲームと違う点がある。それは、ゲーム内のアイテムは貯金箱に実際にお金を投入することで購入するという点。武器や防具がほしければ、本当のお金を貯金しなければならないというシビアな世界なのだ。

 お金を持っているとつい使ってしまうズボラな人にとって、この貯金箱はかなり魅力的だろう。普通の貯金箱は、お金を入れてもなにか面白いことが起こるわけでもなく、ただ喪失感が漂うのみ(なくなるわけではないが)である。しかしこの貯金箱にお金を入れれば、ゲーム内で新たなアイテムを買えるという「見返り」があるのだ。これならば貯金が苦手なワタクシでもお金を貯められるかもしれないと、そんな淡い期待を抱いて購入に踏み切った。お値段は「Amazon.co.jp」で税・送料込み2871円。貯金箱として考えると少し高いが、ゲームとして考えれば、十分納得できる値段だと思う。

100階まで塔を上る

 本体は円筒形のタワーをモチーフにしたデザインになっている。横壁にはレンガのようなパターンとドラゴンの顔をしたレリーフが刻まれており、いかにもRPGといった雰囲気だ。ドラゴンレリーフの下にはモノクロの液晶が搭載されており、その下に操作ボタンがある。操作ボタンは左右のセレクトボタン、キャンセルボタン、決定ボタンの4つで、両手で塔の底を持つと親指でボタンを押しやすくなり、操作性はなかなか良好だ。ただしお金を貯めていくと、その分だけ重たくなって少し持ちにくくなるが、これは仕方ないだろう。

photophoto 塔の上にあるコイン投入口(左)。操作ボタンは4つ(右)

 塔の頂上部には硬貨投入口があり、コインを置いてツマミを回して投入する。対応している硬貨は5円、10円、50円、100円、500円の5種類で、1円玉は入れられない。横壁には中を見られるのぞき窓があり、硬貨が貯まっている様子を確認できる。

 電池は単三形が3本で、底面の電池カバーを外して交換する。電池の寿命は1日2時間ずつプレイした場合、約40日間だ。液晶の横にはリセットボタンの小さな穴が設けられており、電池を最初に入れたら必ずこのボタンを押してリセットする。その後、データを消さないように電池を入れ替えるときは、液晶画面上で「オプション」モードを選び、「電池交換モード」にしてから交換する。

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