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デジタル時代の家庭内伝言板――三洋「ALBO」Picasaの画像も表示可能

» 2008年10月28日 17時20分 公開
[ITmedia]

 三洋電機は10月28日、無線LANを搭載した“ホームネットワークビューワー ALBO”(アルボ)「HNV-M70」を11月14日より販売開始すると発表した。価格はオープンで、実売想定価格は4万円前後。

photo “ALBO”(アルボ)「HNV-M70」なお、「ALBO」はイタリア語で「掲示板」「アルバム」の意味
photophotophoto カラーは写真の「プライムグリーン」のほか、「プライムブラック」を用意。背面/側面はなめらかな曲線で構成されており、プライムグリーンはその色彩と相まってどことなくINFOBAR 2を連想させる

 ALBOは7型(800×480ピクセル)の液晶に、IEEE 802.11b/gの無線LANによるネットワーク機能を搭載しており、携帯電話から送信されたものを含む、画像付きメールの受信と表示が行える。「冷蔵庫のコルクボードなど、家族間のメッセージを伝える伝言板をデジタル化したイメージ。個人対個人だったメールによるコミュニケーションを、個人対家族に広げるツールとして企画した」(同社)

photo メール受信画面。添付された画像を背景にメッセージが表示される。添付画像がない場合はなにも表示されない
photophoto 編集可能なテンプレートでメールに返信できる

 利用時には無線LANならびにメールアドレスの設定が必要で、無線LANについてはバッファローのAOSSに対応しているが、メールアドレスは別途取得しておく必要がある。受信したメールは内蔵メモリへ最大2000件まで保存可能。テンプレートによる返信も行え、テンプレートはPCを利用して編集することもできる。IrSSを利用して、携帯電話内に保存されている画像を表示させることも可能となっている。

 無線LAN端末としてはメール受信のほか、RSSの取得/表示にも対応している。RSSは10までのサイトを登録でき、1サイトあたり100件までのニュース取得が行える。そのほか、「Picasaウェブアルバム」「フォト蔵」にも対応しており、オンラインフォトアルバムにアップされた画像を表示させることもできる。

photophotophoto ネットワーク設定画面(写真=左)、メール設定画面(写真=中、右)。メールアドレスやPOP/SMTPサーバなどを設定することで、受信メインのメール端末として機能する。メールチェックの間隔も指定できる
photophotophoto 表示させる画像を選択(写真=左)、カレンダーのオーバーレイ表示も可能(写真=中)、画像一覧。メールで送信された画像もメモリカードなどに記録された画像も同一に表示される(写真=右)

 側面にはSDHCカードスロット/メモリースティックスロット/USBメモリ対応のUSB端子を備えており、一般的なデジタルフォトフレームとしても利用できる。表示可能なファイル形式はJPEGおよびBMPで、本体を90度回転させて画像の縦横位置を入れ替えることもできる。MP3/WMA/WAVの音声ファイル再生も可能だ。

 本製品はOSにWindows CE 5.0を採用したネットワーククライアントと呼べる製品であり、ネットワーク経由でファームウェアのアップデートが行える。なお、ソニーの無線LAN搭載デジタルフォトフレーム「CP1」のようなDLNA対応機能は備えていない。本体サイズは210(幅)×208(高さ)×120(奥行き)ミリ、約690グラム。

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